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【ACB85】プルテアの勢い、持続せず。ローを入れ、左ストレートを当てたアミルカン・アダエフが判定勝ち

<ライト級/5分3R>
アミルカン・アダエフ(ロシア)
Def. Unanimous
アウレル・プルテア(ルーマニア)

サウスポーのアダエフに対し、突進するように組んでいったプルテアがテイクダウンを奪う。すぐに起き上がりクリンチの末に体を入れ替えて離れたアダエフに、プルテアは右ミドルからダブルレッグを仕掛ける、再び尻餅をつき、起き上がったアダエフは左ミドルを蹴り込む。下がったプルテアはケージに押しこまれるとエルボーを打ち込み、左を当ててアダエフの腰が落ちる。

それでも組んでテイクダウンを奪ったアダエフが、スクランブルからバックに回ろうとして前方に落とされる。アダエフの立ち上がり際にダブルレッグを決めたプルテアだが、アダエフはスクランブルに強い。続くテイクダウン狙いをスプロールされたプルテアが引き込んでガードを取ったところで初回が終わった。

2R、アダエフは左ボディストレートを入れ、右フックから左ストレートを伸ばす。さらに勢いのある左ロー、続いて左ストレートをヒットさせる。後手に回るプルテアは、ダブルレッグをいなされ左ストレートをまたも被弾する。疲れが見えるプルテアに対し、アダエフは左ミドル、プルテアも右ミドルを返す。構わずアダエフは左ローを蹴り、左ストレート、ローから右フックを打ち込む。

プルテアは右ハイを見せ、スピニングバックフィストは避けたものの明らかにスタミナを切りかけている。右フックに続きテイクダウンを狙うが、あとが続かないプルテアはアダエフのローに苦しみながらこの回を戦い抜いた。

最終回、後ろ回り蹴りで下段を蹴ったアダエフ。プルテアは右ミドルを入れると、前に出て来たアダエフをダブルレッグで倒す。殴るためにスペースを取ったプルテアは、ここでアダエフに立ち上がることを許し、左ストレートを被弾する。額をカットし流血のプルテアのテイクダウンを切り、左を軸にスタンドでアダエフが攻勢を続ける。

殴られテイクダウンを切られる展開が続くプルテアが、パンチを振るって前に出るとアダエフは待っていましたばかりにパンチを打ち返し、ローを蹴っていく。敗色濃厚のプルテアが残り30秒でローを急所に入れてしまう。再開後、左を当てたアダエフのフグトルネードでプルテアがバランスを崩し、最後のシングルレッグ狙いも切られて試合終了となった。

序盤は勢いが良かったプルテアだが、その勢いは続かずアダエフが判定勝ちを手にした。

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