【Pancrase297】7月1日、佐藤天がグライコ・フランサと対にウェルター級王座を賭けて対戦
【写真】やや遠い距離で堅い守りのフランサを佐藤はどう切り崩せるか(C)PANCRASE
18日(水)、パンクラスより7月1日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase297において、佐藤天とグライコ・フランサの間でウェルター級キング・オブ・パンクラシスト王座決定戦が組まれることが発表された。
阿部大治の返上したパンクラス・ウェルター級のベルトを賭けて佐藤とフランサが戦うこととなった。2013年10月のプロデビューの佐藤は、負傷長期欠場を乗り越え13勝1敗というレコードでタイトルに手を掛けることとなった。
昨年12月に元同級王者の村山暁洋を破り、自他共に認めるウェルター級のトップランナーの座を掴んでいた佐藤だが、ブランクが空くのを嫌がり3月にはGrandslamで元ZSTウェルター級王者の濱岸正幸と対戦し、52秒でKO勝ちを収めている。タイトルマッチ確定という状況下で、他イベントのメインに出場するというリスクの高い勝負に挑んだのも、佐藤の意識の高さの表われといえる。
結果、濱岸戦の勝利で5連勝、4試合連続の初回KO勝ちと勢いを増すばかりとなっている。そんな佐藤と戦うフランサはキャリア18勝5敗のTUFブラジル04ライト級ウィナーだ。オクタゴンでは1勝2敗、UFCリリース後は母国ブラジルのASPERA FCでウェルター級王座に就いている。今年2月にパンクラスに初来日は果たし、スプリット判定で下し手塚裕之をて王座決定戦を戦う権利を得た。
小さなMMAグローブで、顔をしっかりと守るブロッキングを多用し、ジャブを当てるという守りの堅いフランサに対し、佐藤が如何に自分の距離を掴んで防御を突破できるのか。今年で28歳になる佐藤は、UFCのスカウティングの対象が若年層化しているなかで、もう若手という呼び方は相応しくなくなっている。日本のトップとして、元UFCファイターを倒し、前王者・阿部大治に続き夢の舞台へのチケットを手にしてほしいところだ。