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【Pancrase293】フランサの固いガードを突き破れず、手塚がスプリット判定負け

<ウェルター級/5分3R>
グライコ・フランサ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
手塚裕之(日本)

右に回る手塚が左ロー、フランサも右ローを返す。フランサのローにワンツーを狙った手塚は右ストレートをブロックする。手塚のパンチにガードを固めて顔面を守るフランサはボディはがら空きになる。高い蹴りを見せ、左フックを伸ばした手塚に対し、フランサは右前蹴りを多用する。右オーバーハンドを放った手塚だが、続く右フックもガードを突き破ることはできない。フランサの右も後ろ足重心で勢いはそれほどでもないか。そのフランサの押すようなパンチで姿勢を乱した手塚だったが、すぐに間合いを取り直し追撃は受けなかった。両者、クリーンヒットが見られなかったラウンドはフランサが2票を取った。

2R、蹴りに手塚を反応させようとするフランサのボディに左フックを入れた手塚。フランサは軌道が変わる右ハイを繰り出す。踏み込みが大きくなったフランサに対し、手塚はボディ狙い。フランサのガードが下がると、顔面を狙う。引き続き左ボディフックを決める手塚だが、フランサの右を被弾し、左ジャブも打たれる。手塚は組みにいくが、フランサがエルボーを狙って離れる。右フックを置きに行くように入れた手塚、続いてボディフックを打ち込む。飛び蹴りでバランスを崩した手塚だが、ここもフランサは追撃はなかったものの――最後にハイキックを食いそうになった手塚は、3票を失った。

最終回、ワンツーから右ローを蹴った手塚は、テイクダウンのフェイクで足を滑らせる。左ボディフックは当たるので、手塚は次が欲しい。右の相打ち、手塚の顔へのパンチをブロックする分ボディを受けるフランサは、右に反応したところでダブルレッグにより尻もちをつかされる。

すぐにスタンドに戻り、打撃の間合いになると手塚は右に回って左ミドル。フランサは手数が少なく、左ジャブをみせてガードを固める。回るフランサを追いかける手塚だったが、勢いのあるダブルレッグで倒され、起き上がり際にダースチョークに捉えられる。残り20秒、スラムでチョークを解除した手塚は頭を守るフランサにパウンドを打ちつけタイムアップに。

ジャッジは分かれ、スプリットでフランサが判定勝ちを手にした。ブロッキングはMMAでの有効性は立証されているとはいえないが、ボディにプラスアルファが手塚は欲しかった。

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