【UFC223】ホロウェイも欠場、ペティス&フェルダーがOUTでヌルマゴメドフはイアキンタと変則世界戦
7日(土・現地時間)、ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで開催されるUFC 223「Holloway vs Nurmagomedov」のメインでカビブ・ヌルマゴメドフとUFC世界ライト級王座を賭けた戦う予定だった世界フェザー級王者マックス・ホロウェイが、アスレチックコミッションが試合に出場できる体調でないという判断をして出場不可能となった。
トニー・ファーガソンの代役として今回の王座決定戦の出場をショートノーティスで了承したホロウェイだったが、戦える状態にないとニューヨーク・アスレチックコミッションが判断──足の負傷という情報もあったが、本人は減量を続け計量に出る意思を持っていたがチームも彼のトライを断念させた。
UFCではコナー・マクレガーのバス襲撃により、マイケル・キエーサの負傷欠場から試合が消滅していた元UFC世界ライト級王者アンソニー・ペティスに代役出場の白羽の矢を立てると、ホロウェイもツイッターでヌルマゴメドフに対し、「兄弟、俺は続けたかったけど止められた。君のチームとファンに申し訳ないと思っている。ショータイム・ペティスとファンの望む試合をやってくれ」と呟いていた。
しかし、本計量でペティスは155.2ポンドと0.2ポンドを落とせず、本来では2時間以内に155ポンドにすれば問題はなかったのだが、なぜかNYアスレチック・コミッションは体重計を片付けてペティスの再計量はなく、挑戦権も同時に失ってしまった(※ペティスがファイトマネーに納得しなかったという話も現地では報じられている)。
ならばとヌルメゴメドフ戦に名乗りを挙げたのがアル・イアキンタと対戦予定のポール・フェルダーだった──が、NYアスレチック・コミッションはノーランカーの彼をタイトルチャレンジャーに相応しくないと、ヌルマゴメドフ×フェルダーの世界戦を認めなかったという話も伝わってきていた。
悲劇的な状況のなか、UFCがオフィシャルとして発表したのはランク11位のイアキンタが、ヌルマゴメドフが王座を狙う試合で戦うということだった。イアキンタもペティスと同様に本計量で155.2ポンドとリミットに達しておらず、この試合はヌルマゴメドフが勝利した場合のみ新UFC世界ライト級王者が誕生し、イアキンタが勝ってもベルトを巻くことはないという変則王座決定戦で、UFCも落としどころを見つけたといったところか。
今大会で組まれていたタイトルマッチ以外のライト級戦は3試合で、155ポンド以下の体重だったのが上記のフェルダー、そしてクリス・グラッツマーカーとオリヴィエ・オバメルシエというノーランカーのみ。イアキンタと同様にランカーのエヴァン・ダナムは155.8ポンド、人気的には彼らを上回るジョー・ローゾンはノーランカーで体重も155.4ポンドだった……。
上記の決定を受けて、フェルダーの試合もなくなりローゾン×グラッツマーカーがメインカードに昇格、全9試合というコンパクトなイベントとなってしまった。
■ UFC223対戦カード
<UFC世界ライト級王座決定戦/5分5R>
カビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)
アル・イアキンタ(米国)
<UFC女子世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]ローズ・ナマジュナス(米国)
[挑戦者]ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)
<フェザー級/5分3R>
カルヴィン・ケイター(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)(米国)
<フェザー級/5分3R>
ザビット・マゴメドシャリポフ(ロシア)
カイル・ボクニアク(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
クリス・グラッツマーカー(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
フェリス・ヘリッグ(米国)
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
<ライト級/5分3R>
エヴァン・ダナム(米国)
オリヴィエ・オバメルシエ(カナダ)
<女子フライ級/5分3R>
アシュリー・エヴァンズスミス(米国)
ベック・ローリンズ(豪州)
<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
デビン・クラーク(米国)