【UFC223】ヌルマゴメドフ×ファーガソン、4度目の正直ならず。ヌルマゴ&ホロウェイがライト級王座争う
【写真】ファーガソンの欠場により、ホロウェイがヌルマゴメドフとライト級王座を賭けて戦うこととなった(C)Zuffa LLC/Getty Images
7日(土・現地時間)、ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターUFC 223「Holloway vs Nurmagomedov」が開催され、メインでUFC世界ライト級王座決定戦マックス・ホロウェイ×カビブ・ヌルマゴメドフの一戦が行われる。
ご存知のように同大会のメインはトニー・ファーガソンとヌルマゴメドフの間で、ライト級王座を賭けて戦う予定で、そのプロモーションも進んでいたが、まさにエイプリフールのタイミングでファーガソンが──メディアデーになり、会場のコードに足を引っかけヒザの靭帯負傷で試合出場がならないという情報が世界を駆け巡った。
そもそもライト級世界王座は正規王者コナー・マクレガーのMMA及びUFC復帰が見えてこないなかで、暫定王者だったファーガソンとヌルマゴメドフがマクレガーの王座返上あるいは剥奪に関して、正式発表がないまま――暫定でない世界戦が組まれていた背景があった。
そのうえでファーガソン×ヌルマゴメドフが、2015年12月、2016年4月、17年3月に続き4年連続のキャンセルとまるで呪われたような展開のなか、現UFC世界フェザー級王者ホロウェイが、同時2階級制覇を狙いライト級王座を賭けてヌルマゴメドフと戦うこととなった。
ショートノーティス、3月3日のフェザー級王座防衛戦=フランキー・エドガー戦を負傷キャンセルしたホロウェイのコンディションの具合が危惧されるが、そこそこの体調をキープしたとしても、やはりヌルマゴメドフは難敵でしかない。
ファーガソンが戦っていたとしても、ヌルマゴメドフ戦に関しては、如何にタフであるかが勝敗の鍵を握っていたようにホロウェイもタフさが求められる。なぜか、そうでないとヌルマゴメドフのプレッシャーの強さに耐え切れないからである。
キャリア25連勝のヌルマゴメドフは、掌を下にした逆アッパー、あるいは甲で打つ鑚拳のようなパンチでKOできるパンチ力の持ち主だ。そのパンチの圧力にさらされた相手を怒涛のテイクダウンラッシュで倒していく。さらに抜群のコントロール力からゴツゴツとパウンドを落とすヌルマゴメドフに対し、パンチを食っても倒れないという打たれ強さが不可欠。そして、現時点のファーガソンにはソレがあった。
キャリア19勝3敗でKO負けのないホロウェイだけに、打たれ弱いという状況にはないと思われるが果たして――。
いずれにせよ。ジャブで突き放して振りや前進に掛けてくる相手にカウンター、そしてヒザ蹴りという手段はヌルマゴメドフには通じない。突き放す、そして突き刺す以上のスタンド戦が、2階級制覇を目指すホロウェイには――最低限必要となってくる。
■ UFC223対戦カード
<UFC世界ライト級王座決定戦/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
カビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)
<UFC女子世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]ローズ・ナマジュナス(米国)
[挑戦者]ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)
<フェザー級/5分3R>
カルヴィン・ケイター(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)(米国)
<ライト級/5分3R>
マイク・キエーサ(米国)
アンソニー・ペティス(米国)
<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ(米国)
ポール・フェルダー(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
フェリス・ヘリッグ(米国)
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
<フライ級/5分3R>
ブランドン・モレノ(メキシコ)
レイ・ボーグ(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
クリス・グラッツマーカー(米国)
<ライト級/5分3R>
エヴァン・ダナム(米国)
オリヴィエ・オバメルシエ(カナダ)
<フェザー級/5分3R>
アルテム・ロボフ(ロシア)
アレックス・カサレス(米国)
<女子フライ級/5分3R>
アシュリー・エヴァンズスミス(米国)
ベック・ローリンズ(豪州)
<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
デビン・クラーク(米国)
<フェザー級/5分3R>
ザビット・マゴメドシャリポフ(ロシア)
カイル・ボクニアク(米国)