【Invicta FC28】体重超過のベネットのテイクダウン狙いが、ロドリゲスのボックスをスプリットで制す
<127.9ポンド契約/5分3R>
ディアナ・ベネット(米国)
Def.2-1:30-27.30-27.27-30
カリーナ・ロドリゲス(メキシコ)
ベネットが計量失敗、キャッチウェイト戦となった一戦。ベネットの前進に距離を取るロドリゲスという序盤の流れのなか、そのベネットがダブルレッグからケージ際でテイクダウンを奪う。ロドリゲスが立ち上がると、離れて左ミドルをベネットが蹴る。さらにローに右を合わせたベネットは、ロドリゲスのワンツーをステップバックにかわしていく。ロドリゲスはワンツーで前に出る。距離が詰まると、揃って棒立ち気味になり打ち合いではガードが下がる。残り1分でベネットがケージにロドリゲスを押し込んだが、テイクダウンは奪えずヒザを突き上げ合い、離れたところで初回が終わった。
2R、初回より前に出るようになったロドリゲスが、スーパーマンパンチを見せる。組んだベネットがケージに押しこみ、ボディロックも切られて離れる。ロドリゲスの前に出る意識を利用したかのような形でダブルレッグを決めたベネット。スクランブルに持ち込んだロドリゲスは、なんとケージに頭を押しこんだディフェンスを披露する。ロドリゲスがパンチでリードし始めると、ベネットは組み&クリンチを増やす。最後の20秒で離れてなお、ダブルレッグを狙ったベネットだが、テイクダウンは奪えなかった。
最終回、ベネットの左ミドルにロドリゲスがワンツーを打っていく。ロドリゲスが打って離れから、打って前に出るとベネットは明らかに組みを狙う姿勢になる。そこをジャブで突き離すロドリゲスは、前進もサークリングで対応する。それでもパンチを当てに行くと、組んでくるベネットを押し返したロドリゲスが、ワンツーを打ち込む。
さらにワンツーを続けたロドリゲスはショートのワンツー、スリーをまとめる。ベネットはクリンチに持ち込むと、エルボーを被弾しながら押し込み続ける。ベネットもロドリゲスのパンチが当たる距離で、果敢にワンツーを繰り出したが、最後はクリンチで試合は終わった。
ベネットの組みをジャッジがどのように判断するか。結果、ジャッジの志向が見事に反映したスプリットで判定で体重超過のベネットが勝利を手にした。