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【Invicta FC28】復帰即、世界ストロー級王座決定戦。魅津希 「下からやってやるよという気持ちです(笑)」

Mizuki【写真】この表情、本当に復帰戦が待ち遠しかったのだろう。この間の想いを全てジャンジローバにぶつけて欲しい(C)ON THE ROAD MANAGEMENT

24日(土・現地時間)、ユタ州ソルトレイクシティのユニオン・イベントセンターで開催されるInvicta FC28「Inoue vs Jandiroba」。

メインで1年8カ月振りの復帰戦が、急遽インヴィクタ世界ストロー級王座決定戦となった魅津希に国際電話でインタビューを試みた。

女デミアン・マイアことヴィルナ・ジャンジローバとベルトを賭けて戦う魅津希は、この復帰戦に向けてとにかく明るく、やる気に満ち溢れた表情を浮かべ、力強い言葉を続けた。


──一昨年の8月、豊橋でインタビューをさしていただいた際、キックの試合に出る直前で負傷とか怖いですねという話をしたら、まさかの展開になってしまいました。今回が実に1年8カ月間振りの試合となります。

「キックの試合でケガをした時は、凄く落ち込みました。右ヒザをやってしまって、こんな大きな負傷になるとは思わなかったので。もともと左ヒザも悪かったので、もう手術をしないといけないなと観念しました」

──結果的に両ヒザにメスを入れた形ですか。

「ハイ。右をやって半年ぐらいで左もやって。これは回復するまで時間が掛かるなって……」

──それでもまだ23歳、私達的には焦らず治して欲しいという想いだったのですが、魅津希選手本人からするとどのような気持ちで、この間を過ごしてきたのでしょうか。

「とにかく長かったです。試合ができるとなってからはアッという間でしたが、それはまでは長かったです。アレクサ・グラッソ選手やカロリーナ・コバケビッチ選手がUFCで戦っているのと見ると……色々複雑でした。

ただ、格闘技を諦めたりすることは絶対になくて、何とか復帰だけはしてやるという気持ちでした。復帰しても、どうにもこうにもならなければ諦めがつくのですが、とりあえずまだ戦う意志はあるので、絶対に戻って来たかったです」

──そんななか昨年6月に弟の直樹選手がUFCで初勝利を挙げました。

「やっぱり弟やチームの選手が活躍してくれたのは心強かったです。自分も頑張ろうっていう想いになれました」

──ただ昨年12月に復帰が決まったのに、そこも負傷で流れました。

「ハイ(苦笑)。あの時も落ち込んだんですよ。本当にやる気だったので。練習中にヒートアップしちゃって……あんなことになってしまい……。あの後、少し休みを貰ったんです。そうしたらリフレッシュできて、すぐに練習に入り込むことができました。『もう次、次』って開き直ったところもありました(笑)」

──手術後の動きはどうなのでしょうか。

「全てが以前と同じということはないと思います。だから試合に関しても、少し不安はあるのですが、気にならないほどだし、試合をする感覚としては以前と変わりないです」

──当初の予定ではミラナ・ドゥディエヴァとの3R戦だったのが、ジャンジローバとの王座決定戦になりました。本当にどんな展開なんだという感じがしたのですが。

「普通の試合だと思っていたのが、急に変わったので戸惑いはありました。ただ、そこも燃えるタイプなので『やってやろうか』と思っちゃって(笑)。獲れるものなら、獲ってみようと」

──ジャンジローバはとにかく柔術が強そうです。

「ポジションとか、凄く技術力がありますね。きっと組んでくると思うので、突き離していこうかとは思いますが、寝技でも勝負ができる。やってやろうという気でいます。もちろん、打撃で圧せれば打撃でいきます。けど、組んで倒されても下からやってやるよという気持ちですね(笑)」

──復帰戦が5Rというのは?

「スタミナ強化はしてきたつもりなので。初めての5Rですけど、私はスロースターターで試合が長引くと余計に負けん気が出てくるんです。そういう意味では5Rの方が良いかなって(笑)」

──押忍。PCの画面に映る魅津希選手の表情が、心の底からの笑顔なので本当に頼もしいです。

「復帰戦なので、負けらたら負けたでしょうがないって開き直っています」

──誰もがインヴィクタの世界王座はUFCへのチケットだと捉えています。もちろん、魅津希選手にとってもそうだと思うのですが、その辺りに関してはどのような気持ちでいますか。

「この試合、このタイトルのことしか考えていないです。ジャンジローバ選手は12連勝とかの選手で、一本勝ちも多い。そういう選手から一本取ってやれっていう気持ちだけですね(笑)。本当にそこしか考えていないです。

UFCのことを考えないようにとか、そういう意識でいるわけではなくて、自然とこのタイトル戦のことしか頭の中にないんです。このベルトが欲しい──ベルトを豊橋に持って帰りたい。そこにしか目がいっていないです」

──この1年8カ月で、日本の女子MMAを取り巻く状況は大きく変わりました。このRIZINの女子戦を見て、どのような気持ちでいましたか。

「国内が盛り上がるのは良いことです。日本の格闘技に盛り上がって欲しいし、そうなっているのは嬉しいです。ただ、それはそれで私は私です」

──世界レベルで戦う魅津希選手、土曜日の試合に賭ける意気込みを最後にお願いします。

「今回、復帰戦になるのですが、持ち味の打撃と寝技でも積極的に勝負してやろうという想いで、ここまで頑張ってきました。ベルトを獲るだけです。日本にベルトを持ち帰ります!!」

■Invicta FC28対戦カード

<Invicta世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
魅津希(日本)
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ディアナ・ベネット(米国)
カリーナ・ロドリゲス(メキシコ)

<ストロー級/5分3R>
ミラナ・ドゥディエヴァ(ロシア)
クリスティーナ・マークス(米国)

<ストロー級/5分3R>
パール・ゴンザレス(米国)
カリ・ロビンズ(米国)

<ストロー級/5分3R>
ミナ・グルサンダー(フィンランド)
フェルナンダ・プリシーラ(ブラジル)

<ストロー級/5分3R>
カール・シュワルツ(米国)
ケイ・ハンセン(米国)

<フライ級/5分3R>
チェルシー・チャンドラー(米国)
ケーリ・ケネソン(米国)

<アトム級/5分3R>
ジュリアン・ディコージー(米国)
レベッカ・ルヴィン(米国)

<フライ級/5分3R>
トレーシー・コーテズ(米国)
キャスリン・ニール(米国)

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