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【Shooto/180325】修斗世界ライト級王座に挑戦する岡野裕城「もう一度修斗のベルトを茨城に持ち帰る」

Yuki Okano【写真】肩幅もあり、リーチの長さが特徴の岡(C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦のメインで、岡野裕城がプロ修斗世界ライト級チャンピオン松本光史に挑戦する。

長らくDEEPを主戦場にし、北岡悟の持つDEEPライト級王座に挑戦経験もある岡野が、5年振りの修斗公式戦出場から2勝を経て世界王座挑戦権を得た。

ライト級随一のフィジカルを誇る岡野は「茨城に修斗のベルトを持ち帰る」と力強く語った。


──いよいよタイトル戦が日曜日に迫ってきました。現在のコンディションはいかがですか。

「バッチリです。体重も良い感じで落ちていて、すぐにでも計量をしたいぐらいです」

──岡野選手はライト級ファイターのなかでは非常に恵まれた体格をしているので、逆に減量が大変でないかと。普段の体重はどれぐらいなのですか。

「今回は1月の中旬で87キロほどでした。」

──そんなにあったのですかッ!!

「その時点で3月に試合があり、松本選手が1月の試合に勝てばこういうことになるという想定の下、筋肉を増やしていたこともありますが……試合が決まってから、すぐに落とし始めました。時間をかけてスムーズに落とし、もう3週間前には水抜きぐらいまでいけるところまできていました」

──ちなみに水抜きは何キロほど落とすのですか。

「一番多かった頃はウェルター級時代に8キロとかやったことはありますが、それはもうきつ過ぎました(苦笑)」

──体に良くないかと……。

「ですよね(笑)。最近は無理なく、無茶せずに落としています。特にライト級で戦うようになってからは、そうしています」

──それにしても最近では普段の体重を抑える傾向にあるなかで、岡野選手はかなり大きいですね。

「今回のように早目に試合の時期が分かっていると、逆に大きくすることも可能なんです。いつ、試合のオファーが来るかっていう状況など、やはり抑え気味にしていました」

──なるほど、時間があると大きくもできると。ところで正直な話、岡野選手が修斗のタイトルに挑戦する。かなり意外だと感じました。

「それは僕もビックリしました(笑)。もちろん、タイトル戦をやらせてほしいと自分でも言っていたのですが、正直なところ修斗には環太平洋王座もあるので、世界戦になるとは正直、驚きました」

──直近の鈴木慎吾戦は、相当な打ち合いになっていましたが、あのようにならずとも勝てたようにも見えた試合でした。

Okano vs Suzuki「アッハハハハ、ハイ。僕もああいう試合にしたいと思って、なったわけではなかったです(苦笑)。本当はもっとスマートに勝ちたかったです。感触のあるパンチがかなり入っていたので、倒れると思って戦っていたのに鈴木選手は予想以上にタフで。

フラフラになっているし、あの状態で殴られても大丈夫だろうと思っていたら、またパンチが強くて(笑)。自分の感覚では3回ぐらいKOできているパンチだったのに。反省点も多い試合ですが、逆転負けしなかったので良かったです」

──チャンピオンの松本選手も、岡野選手も違った時にですがGNEスポーツアカデミーのプロ練習で姿を見たことがありました。GENで一緒に練習していたこともあるのですか。

「一緒にやったことはないです。自分が少し行っていない時期に松本選手が練習に行くようになったみたいで。修斗で戦うと決めてから戦うかもしれない相手がいるところなので、出稽古に行くのを控えさせてもらっています。まぁ、行き辛くなっちゃいましたよね(笑)」

──では現在の練習環境はどのように?

「マッハ道場茨城本部でレスリングの高橋(義克)コーチと、10年ぐらい面倒見てもらっているボクシングの諏訪部(潤)コーチにベースを作ってもらい、T-BLOODでは朝練習で梅田(恒介)さんや岩瀬(茂俊)さんを中心にグラップリング、夜は川尻(達也)さんや阪本(洋平)選手とMMAスパーリングをやっています。T-BLOOSには大尊(伸光)も来ていますね」

──強度が高そうですね。

「ハイ。大尊は松本選手ともやっているので、アドバイスも貰いました」

──改めて、松本選手の印象を聞かせてください。

「KOとか一本も多いですが、それ以上に手堅くて負けてない印象があります。それは何でもできるので、相手に合わせて色々な試合運びができるんだろうなと。

自分のやるべきことは、とにかく攻めることです。攻めて、攻めて、攻め抜くこと。そうやって削って、フィニッシュを狙いつつ5Rになっても勝ち抜きます」

──5R戦は初めてですよね。

「ハイ。でも、5Rの方が自分には有利だと思います。長丁場になれば、相手が削られるスタイルなので。ただ、自分が5Rもつかは別だし、それにあまり考えないようにしています。そこを考えすぎると、思い切りが悪い試合になってしまうので。

コツコツとガツガツを併せ持ったような……削りつつチャンスが来れば決めにいく。何をやるにしても、当たれば倒す自信はあります。リーチの長さを活かして戦えば、揺れて来たところでフィニッシュを狙います。

そうですね……できれば2Rか3Rに終わらせたいです。5Rは余り戦いたくない(笑)」

──修斗ライト級……元々はウェルター級王座で練習仲間の川尻選手が巻いていたベルトです。

「ライト級のベルトは川尻さんが巻いていたベルトですし、1階級上だと師匠のマッハ(速人)さんも修斗の世界チャンピオンでした。そういう意味でももう一度、修斗のベルトを茨城に持って帰りたいです。茨城の先輩だったり、師匠が修斗のチャンピオンなので、そこに対しても期すものはあります!!」

──では最後に試合に対する想いを改めて、お願いします。

「僕が勝つとしたら、面白い展開になります。間違いなく面白い試合にします。理想は一方的に削って、攻めて、攻めて勝ちますから期待してください」

■Shooto 対戦カード

<修斗世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]松本光史(日本)
[挑戦者]岡野裕城(日本)

<フェザー級/5分3R>
斎藤裕(日本)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ライト級/5分3R>
川名雄生(日本)
ジン・テホ(日本)

<ライト級/5分3R>
AB(日本)
大尊伸光(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木慎吾(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級/5分3R>
土屋大喜(日本)
南出剛(日本)

<フェザー級/5分3R>
仲山貴志(日本)
山本健斗デリカット(日本)

<フライ級/5分3R>
井上学(日本)
内藤頌貴(日本)

<インフィニティリーグ2018ストロー級/5分2R>
箕輪ひろば(日本)
新井丈(日本)

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