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【Bellator195】世界バンタム級戦。王者コールドウェルのWレッグをイーゴは如何にストップできるか

Bellator195【写真】序盤に、どちらがまず嫌な空気を相手に与えることができるか (C)BELLATOR

2日(金・現地時間)にオクラホマ州タッカービルのウィンスター・ワールドカジノでBellator195「Caldwell vs Higo」が行われる。メインはタイトル名にあるようにベラトール世界バンタム級王者ダリオン・コールドウェルにレアンドロ・イーゴが挑戦する一戦が組まれている。


D-1 NCAAレスラーで、フリースタイルでも名を馳せながら、MMAではグレコばりの豪快なバックスローを幾度となく決めている王者コールドウェル。キャリア8戦目でジョー・ウォーレンを秒殺し一気に王座に駆け上がるかと思われたが、続くジョー・タイマングロ戦でギロチンチョークに敗れ、キャリア初黒星を喫してしまう。

5カ月後にタイマングロからすると、何のためかというダイレクト・リマッチで雪辱を果たすもコールドウェルの飛ぶ鳥を落とす勢いは影を潜め、ファイトスタイルは堅実&ディフェンシブに変化していた。その後、昨年4月のドゥドウ・ダンタスへの挑戦を負傷で流し、半年遅れとなった10月に念願の世界挑戦へ。この時のコールドウェルは過剰にアグレッシブでもなく、かといってディフェンシブでもない戦い方を披露した。

サウスポーの構えから右ジャブを使うが、楔となるのは左ストレート。そこから届くかという位置から、起こりがあまり見えないパンチを打ち抜く。コールドウェルの左からの攻撃で怖いのは、ハイキックも同様だ。蹴りも初動が分からないことが多く、これこそ彼のダブルレッグに共通している。

ダブルレッグは右足前でも、左足前でも入ることができて一気のテイクダウンと、バック奪取を使い分けている。打撃はほぼサウスポー、攻撃も左が多いなかでテイクダウンに関しては両構えというのも対戦相手を翻弄させ、ダンタスはスプロール直後に右のエルボーを至近距離で被弾しダウンを喫している。

この虚実を織り交ぜた攻撃ができるようになったことが、コールドウェルにとってのアライアンスMMA移籍効果だ。戦いに幅が出て来たチャンピオンに対し、挑戦者のイーゴは柔術ベースのウェルラウンダーで、ジムの盟友パトリッキー&パトリシオ兄弟のフレイレ弟に似ているタイプか。

TUFブラジル04でUFCとの契約がならずRFAからLFAでバンタム級の頂点に立ったイーゴは、キャリア17勝2敗でベラトールと契約を果たす。その初戦がコールウェルの代役で世界挑戦という状況あったが、体重オーバーでタイトル挑戦をふいにし、ノンタイトル戦でスプリット判定負けという最悪の結果に。

それでも昨年10月にタイマングロに判定勝ちし、今回の挑戦権を得た。打撃、レスリング、柔術と穴の無いイーゴだが、MMAといえでもレスリングではコールドウェルには敵わない。ばかりかレスリングに付き合うと、スタミナ切れを起こす危険性もある。そのレスリング戦でコールドウェルの勢いを消すためにも、KOパワーを秘めた右のロングアッパーをできるだけ早くチャンピオンの脳裏に植え付けたい。

もしくは王者のトラウマ、ギロチンを早々に合わせるのも追いだろう。ダブルレッグの出足を鈍らせると、コールドウェルのテイクダウン能力は落ちる。そして、強引な仕掛けでは組まれても自分の形に持ち込み易くなる。それでも倒されたときは、ハーフガードからの潜りスイープやスイープ&スクランブルでバック奪取、RNCというイーゴの勝ちパターンにもっていきたい。

フィジカル抜群かつスマートな戦術を授けられる王者に対し、イーゴが確実に優るのは寝技だ。それだけに前述したアッパーもしくはギロチンでコールドウェルの勢いを止めることができないようであれば、テイクダウンの攻防で疲れない選択=引き込むことも5R勝負故に有りかと思われる。

■ Bellator195対戦カード

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ダリオン・コールドウェル(米国)
[挑戦者]レアンドロ・イーゴ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョー・ウォーレン(米国)
ジョー・タイマングロ(グアム)

<女子フライ級/5分3R>
エミリー・ダコート(米国)
クリスティーナ・ウィリアムス(米国)

<フェザー級/5分3R>
フアン・アルチュレタ(米国)
ウィリアム・ジョプリン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ロメロ・コットン(米国)
ジャスティン・リーザー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
キー・ベネット(米国)
モーガン・ソリス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ティーガン・ドーリー(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<フェザー級/5分3R>
トーマス・ロペス(米国)
アーロン・ウェッブ(米国)

<フェザー級/5分3R>
トレストン・トミソン(米国)
ジェシー・バスケス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
フェルナンド・トレビノ(米国)
アルモンド・セルヴィン(米国)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウィリアムズ(米国)
ダニエル・カーリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンドリュー・パーカー(米国)
ウィリアム・フローレンティーノ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャスティン・ピーターソン(米国)
ブライアン・グリネル(米国)

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