【PFL WT2025#02】バンタム級でも波乱。補欠戦から繰り上がりのアウベスがイーゴをスプリット判定で下す
【写真】1Rに左フックでダウンを奪ったアウベス。終盤イーゴにカーフを効かされるも、なんとか逃げきった(C)PFL
<バンタム級T1回戦/5分3R>
マルシルリー・アウベス(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
レアンドロ・イーゴ(ブラジル)
サウスポーのアウベスが左の蹴りのフェイントを見せ、ジャブから左フックを打つ。イーゴがインローを蹴ると、アウベスは左ストレートを顔とボディに打ち分ける。イーゴは左手で距離を取って右ミドル。アウベスはインローを蹴って左ストレートからパンチをまとめる。イーゴは距離を取りながら右ハイを蹴るが空振り。逆にアウベスは引っかけるような右フックを見せ、プレッシャーをかけながらイーゴのダブルレッグも切る。
そしてアウベスが左のロングフックを打つと、これでイーゴが尻餅をつく。立ち上がるイーゴだが、アウベスは一気にパンチを連打。イーゴのダブルレッグを切ってテイクダウンを許さない。イーゴは再びダブルレッグで組みつくが、やや引き込み気味に下になる。ハーフガードを取ったイーゴは二重絡みから展開を作ろうとするがアウベスはトップキープを続け、イーゴは下から細かくパンチを入れる。アウベスも終盤パンチを落とす場面があったが、ビッグヒットはない。
2R、いきなりイーゴが二段の飛びヒザ蹴り。インローを蹴るとローブローになる。再開後、イーゴはシングルレッグに入るがテイクダウンできない。アウベスは左ストレート・左フックで前に出て、イーゴの前進に右フックを返す。イーゴはジャブとスピニングバックフィスト、何度かテイクダウンを試みるがアウベスは深く組ませない。
スタンドの展開をキープするアウベスは左ストレートと右カーフ、左フックを立て続けに放つ。イーゴも右フックを強振し、右の前蹴りを見せる。アウベスはワンツーと左ボディ、右フックを狙いつつ、ワンツーで前に出る。イーゴはシングルレッグでテイクダウンを狙いつつ、イーゴの立ち際にヒザ蹴りを入れる。さらにイーゴは左ストレートをコンパクトに当てて、シングルレッグからアウベスをケージに押し込む。イーゴはアウベスをケージに押し込んだまま、アウベスの右足にインカーフを蹴る。
3R、アウベスがオーソドックスに構えると、イーゴが右カーフを蹴る。アウベスはすぐにサウスポーに戻し、イーゴがインローを蹴るがローブローになる。再開後、アウベスはオーソドックスに構え、イーゴが右ストレートを当てる。アウベスがジャブから前に出ていくとイーゴはインロー。アウベスがサウスポーに戻すと、イーゴは左右のローをアウベスの前足に集める。さらにイーゴはしつこくシングルレッグでテイクダウンを狙うが、アウベスもそれをスプロールして組ませない。
試合がスタンドの攻防になるとイーゴが右ハイ、アウベスは左ストレートを伸ばす。再びイーゴはパンチからテイクダウンを狙いつつ、タイミングを見て右ハイと右ミドル。アウベスもジャブから左ストレートにつなげるが手数が少ない。逆にイーゴはアウベスがスイッチするとカーフと左ハイ、スピニングバックフィストと攻撃を続けた。
判定は2-1でアウベスが勝利。女子フライ級のエカテリーナ・シャカロワに続いて、補欠戦から繰り上がりとなったアウベスがイーゴを下す波乱を起こした。試合後、イーゴは「良い試合をするために、ハードな練習をしてここにきた。対戦相手が代わってブラジルの同朋と戦うようになった。ベテランで尊敬している。でも、自分のやるべきことをやるだけだった。足の傷? 少し時間をくれ。すぐに練習に戻る」と語った。