【Bellator200】節目の200回大会でゲガール・ムサシがミドル級王座挑戦。MVPも復帰へ
【写真】UFCからの移籍組に見られるBellatorジッター的だった初戦を経て、ムサシが本領発揮となるか(C)BELLATOR
26日(月・現地時間)、Bellatorより5月25日(金・同)に英国ロンドンのウェンブリ―、SSEアリーナでBellator200を開催し、メインでゲガール・ムサシがベラトール世界ミドル級王者ハファエル・カウバーリョに挑戦することが発表された。
2009年4月3日、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロック・ホテル&カジノでホルヘ・マスヴィダル×ニック・アガラーをメインに第1回大会を開催したベラトール。当初の12週連続開催&トーナメント・フォーマットから、現行スタイルに転じ9年で200回の節目を迎えることとなった。
記念すべきイベントロンドンで開かれ、メインでUFCより転じて2戦目のムサシが世界ミドル級王座に挑戦するのもベラトールの変化の表われといえよう。クリス・ワイドマンに勝利しながら、UFCとの契約を更新せずにベラトールに転じて来たムサシだが、昨年10月のアレキサンダー・シュレメンコとの初陣は思わぬ苦戦の末の判定勝ちだった。
カルバーリョは2015年10月にブランドン・ホージーを左ミドルでKOし王座を戴冠。その後はメルヴィン・マヌーフと2度に渡る因縁の防衛戦を経て、昨年12月にアレッシオ・サカラを僅か44秒でKOし、今回が4度目の防衛戦となる。とはいえ、ここ2試合の防衛戦はイタリア大会で組まれるなど、ベラトールのメインストリームから外れた存在でもあるチャンピオン。この一戦もまさにムサシのための一戦といった感も拭えない。
お、今回の発表ではMVPことマイケル・“ヴェノム”・ペイジがヒザの負傷からカムバックし、デヴィッド・リッケルズと戦うことも明らかになっている。キャリア12勝0敗、独特の打撃でいつタイトル挑戦かと期待されていたペイジが、1年半振りの実戦復帰。リッケルズはライト級王座奪取に失敗して以来、現在は3連勝中でウェルター級に上げてからもキャッチウェイト戦を含めて2連勝と好調をキープしている。
カンザス州在住で同州もしくはオクラホマ州大会要員のような状況になっていたリッケルズにとっても、ロンドンでのペイジ戦は大きなチャンスといえる。リッケルズは硬い動きながら、打撃から組みへの移行とポジションコントロールでペイジ封じも可能な実力者だ。
200回というマイルストーンを迎えるベラトールだけに、豪華追加カードの発表を待ちたい。