【Rebel FC07】変わりゆくMMAワールド、摩嶋一整&坂野周平がレベルFC王座に上海で挑戦
【写真】摩嶋がマルケスの持つフェザー級王座に。バンタム級王者アイディン・ジュマイに坂野がチャレンジする (C)REBEL FC
8日(木・現地時間)、4月29日(日・同)に中国は上海のケリーホテル・プードンで開催されるRebel FC07の対戦カードが正式発表され、摩嶋一整と坂野周平という2人の日本人選手がタイトルに挑戦することが決まった。
レベルFCはシンガポールを拠点とするMMAプロモーションで、2013年12月に旗揚げし、2015年の第3回大会から中国本土でイベントを開くようになっている。第1回大会にリオン武と中原太陽が出場したのを皮切りに芦田崇宏、クレベル・コイケ、丸山数馬、長倉立尚ら日本人選手を全大会で招聘してきた。
ガラパゴスMMA的に国内のマーケットを重視し、国際戦が組まれてもその試合や顔触れの質にこだわらない側面を持つ中国ドメスティック大会とは一線を画し、レベルFCは日本人ファイターの選別にも拘りを持っているように感じられる。
今大会ではメインでキャリア21戦(17勝3敗1分)中、20試合を中国で戦っているレベルFCバンタム級王者アイディン・ジュマイには2度目の参戦となる坂野、そしてセミでホドルフォ・マルケスの持つレベルFCフェザー級王座に摩嶋が挑戦する。
坂野は主に3分×3R、もしくは5分×2Rという時間で戦ってきた選手で、5分×3Rの経験は昨年9月のレベルFC06のみ。今回は5分×5Rということでスタミナ&フィジカルが重要な鍵を握ってきそうだ。
一方、摩嶋は山口県徳山在住の選手でデモリッションやVTJで戦いつつもアマ修斗全日本にチャレンジ。その後はGladiatorでフェザー級王者になり、パンクラスの大阪大会でも勝利している。プロ修斗では闘裸男を中心に勝ち星を重ね田中半蔵、星野勇二という実力者にも勝利しタイトル戦線に絡める状況にあった。
しかし、地方在住ファイターが抱えるコンスタントにオファーがないという問題から、海外路線に転じ昨年10月に豪州で開催されたKLF MMAに出場し一本勝ちをしている。
坂野が挑戦するアイディン・ジュマイは、カザフの鷹の異名を持つ散打とボクシングがベースのファイター。昨年9月に豪州のクリス・モーリスを破り、同王座を獲得し今回が初防衛戦となる。右のオーバーハンド、グラウンドではRNCを得意とするチャンピオンだ。
フェザー級王者のマルケスは日本ではDREAMで戦い、ユーサップ・サーデュラエフに勝利しビビアーノ・フェルナンデスに敗れている。その後はブラジルや豪州で戦績を積み重ね、レベルFCフェザー級王座はフィニッシュが問題となった長倉との王座決定戦で手にした。
シンガポールにオフィスを構えるプロモーションの中国の大会で、中国人とブラジル人王者に団体の色がついていない日本人ファイターが挑む。世界の中のアジア、アジアの中の日本人MMAファイターを取り巻く状況の変化が多いに感じられる摩島と坂野のレベルFC王座挑戦だ。