【UFC FOX27】5年5カ月振りの対戦、ジャカレはブルンゾンの左にどう反応&対応するのか
【写真】2人が対戦していたことは、ほとんど覚えていなかった──というか、当時のブルンゾンは今ほど印象に残るファイターでなかった(C)GONGKAKUTOGI
27日(土・現地時間)、ノースカロライナ州シャーロッテのスペクトラム・センターでUFC on FOX 27「Jacare vs Brunson 2」が開催される。メインイベントは大会名にある遠い、ホナウド・ジャカレ・ソウザとデレック・ブルンゾンの再戦となっている。
全開、両者が対戦したのは実に5年5カ月前のStrikeforce時代のこと。ルーク・ロックホールドに敗れストライクフォース世界ミドル級王座を失っていたジャカレだが、当時キャリア11戦目(※10勝1敗)のブルンゾンを寄せつけず、パンチのみで41秒KO勝ちを収めている。
生粋の柔術家から、まず打撃のディフェンスを身につけ、さらに攻撃面でパンチを武器にし始めたジャカレが北米で初めて打撃決着で勝利を手にした一戦が、ブルンゾン戦01だった。
その後、ストライクフォースがズッファに買収されオクタゴンに自動的に戦場を移した両者、ジャカレはミドル級トップ戦線で戦い続けながら世界挑戦の機会に恵まれず、一時はUFCを離れることを決意したこともあった。そんな状態から再契約を果たしたが、昨年4月に現世界王者のロバート・ウティカ―に完敗。TKO負けを喫し、今回復帰戦に臨むこととなった。
UFCで覚醒したブルンゾンは一時期、5連勝うち4試合連続KOという強さを見せつけたもののウィティカー戦で初回KO負けをすると、レジェンド=アンデウソン・シウバ戦でも前に出ることができずに判定負け、ここからダニエル・ケリーとリョート・マチダを初回KOで下し、再浮上中だ。
サウスポーのブルンゾンは伸びる左が主武器だ。右ジャブを見せておいて、まるでテイクダウンダウンを狙っているような頭の位置、上体の移動から、タイミングの読めない左ストレートを打ち込んで多大なダメージを与えることができる。
ただし、ブルンゾンは逆に圧力を感じた時はこの前進も思い切りの良い左ストレートも影を潜める傾向にある。前回の対戦では、互いに手の内を探る前もなく決着がついてしまった感もあったが、今回はブルンゾンの左ストレートに対し、ジャカレがどのように反応するのか見ものだ。
打撃が普通に使えるという評価を得て移行、対戦相手もしっかりと研究するようになり、ジャカレは打撃戦で相手の攻撃をするシーンが増えてきた。だからといって、足を使うようなファイトをすれば、ブルンゾンの圧力を掛けられケージに追い込まれて左ストレートの餌食になる可能性も高まる。
ジャカレとしては一発を貰っても倒れない、それぐらいの気迫を持って打撃を振るい組んでテイクダウン。ここで迷いがあると、ブルンゾンのリベンジ達成という結果も多いに考えられる。
■ UFC FOX27 対戦カード
<ミドル級/5分5R>
ホナウド・ジャカレ(ブラジル)
デレック・ブルンゾン(米国)
<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
デニス・ベルムデス(米国)
<ライト級/5分3R>
グレゴール・ギレスピー(米国)
ジョーダン・リナルディ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ドリュー・ドバー(米国)
フランク・カマチョ(グアム)
<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン(米国)
エリック・コク(米国)
<フェザー級/5分3R>
ミルサッド・ベキッチ(米国)
ゴドフレイド・ペペイ(ブラジル)
<女子フライ級/5分3R>
マラ・ロメロ・ボレッラ(イタリア)
ケイトリン・チューケイギアン(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ランダ・マルコス(カナダ)
ジュリアナ・リマ(ブラジル)
<女子フライ級/5分3R>
ジャスティーン・キッシュ(米国)
キム・ジヨン(韓国)
<ライト級/5分3R>
ビンチ・ピチェル(米国)
ジョアキム・シウバ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
ジョージ・サリバン(米国)
<フェザー級/5分3R>
オースチン・アーネット(米国)
コリー・サンドハーゲン(米国)