【Bellator189】加藤久輝が11カ月振りの出場、長身チディ・ンジョグアニと対戦
【写真】ようやく出場機会が巡ってきた加藤は長身のチディを退けて、トップ戦線進出を果たしてほしい(C)BELLATOR
12月1日(金・現地時間)、オクラホマ州タッカービルのウィンスター・ワールドカジノでBellator189「Budd vs Blencowe」が開催される。メインは世界的に盛んになってきた女子フライ級、そのベラトールの頂点を王者ジュリア・バッドと挑戦者アーリーン・ブレコンコウが争う。
そんな同大会に日本から加藤久輝が出場し、チディ・ンジョグアニと対戦する。チディはアンソニー・ンジョグア二の実弟で191センチの長身のストライカー、これまでウェルター級を中心に戦ってきた。Legacy FCやRFA、Tachi PFなどフィーダーショーでキャリアを積みベラトールには2016年6月から出場している。メルヴィン・ギラードを破った試合、そしてアンドレ・コレシュコフに敗れた一戦などが印象深いチディのサークルケージでの戦績は3勝1敗、全体で17勝5敗となっている。ベラトールでは前出したコレシュコフ戦も含め、2度に渡り体重を落とせず今回からミドル級転向となった。
一方の加藤は今年の1月のビッグショーでハレック・グレイシーを破り、2017年はさらなる飛躍の年になるかと思われたが、そのまま試合機会に恵まれることなく11カ月振りのベラトール出場となる。両者揃って、ここで明確な勝利を収めゲガール・ムサシの参戦で活気づきつつあるミドル級タイトル戦線に浮上したいところだ。
サウスポーの加藤に対し、チディの構えは基本オーソのスイッチヒッター。今回はまずはオーソで構えてくることが予想される。加藤としては気をつけたいのは前蹴りを使った際に、そのまま前方に着地し構えを変えて来ることか。
蹴りで強いのは後ろ足からの左ミドルなので、オーソ&サウスポーどちらの場合もそれほど警戒する必要はないが、パンチはサウスポーの時の右ジャブが速く、また威力もある。スイッチした直後にこの右ジャブを被弾すると続く左ストレート、あるいはオーソに戻してからの左リードジャブもKOパワーを有しているので注意が必要だ。
長身でリーチの長いチディだが加藤もMMA、北米の打撃のセオリーにない左ハイの直後に、追い突きのような左ストレートなど有効と考えられる。この空手ムーブはハンドポールパンチと同様に突破口を開くだけでなく、フィニッシュに結びつく攻撃といえるだろう。チディは空振りが続くと動きが強引になり、同時に打撃を被弾すると心折れか頭が下がることも少なくない。序盤は慎重に一定の距離を取りたい。
逆に近い距離になると、チディの首相撲からのヒザ蹴りは厄介だ。これに掴まると、ヒザ以上に体力を消耗される心配が出て来る。プレッシャーを与えつつ、引く動きなどでチディを精神的に疲れさせたい。そして、加藤から見て左側からの飛び込んでくる攻撃が少ない分、しっかりと攻撃を見ることで勝機を掴み、次につなげる勝ち星を挙げたいところだ。
■ Bellator189対戦カード
<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュリア・バッド(カナダ)
[挑戦者]アーリーン・ブレンコウ(豪州)
<ミドル級/5分3R>
クリス・ハニーカット(米国)
ラファエル・ロバトJr(米国)
<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(オランダ)
加藤久輝(日本)
<フェザー級/5分3R>
サム・シシリア(米国)
マルコ・ロウロ(ブラジル)
<160ポンド契約/5分3R>
アダム・ピコロッティ(米国)
デヴィッド・リッケルズ(米国)
<女子フェザー級/5分3R>
アレクシス・デュフレーン(米国)
アンバー・リーブロック(米国)
<ミドル級/5分3R>
フランクリン・ピーターソン(米国)
アンドリュー・パーカー(米国)
<フェザー級/5分3R>
リック・グティエレス(米国)
ガストン・ボラノス(ペルー)
<ライト級/5分3R>
アレク・ウィリアムズ(米国)
マンデル・ナリョ(カナダ)
<フェザー級/5分3R>
ブランドン・フィリップス(米国)
ジョーダン・ハワード(米国)
<女子フライ級/5分3R>
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)
リャン・ナ(中国)
<フェザー級/5分3R>
トーマス・ロペス(米国)
クリス・ウィリアムズ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・グリンネル(米国)
ケミエール・ヘイリ―(米国)
<女子フライ級/5分3R>
キー・ベネット(米国)
ステファニー・ガルトマーカー(米国)