【ONE62】イニオンにリベンジ、VV.mei─02─「『お前を使いたい。お前が必要だ』と言われるように」
【写真】ノーフェイス、シュレック、VV.meiとONEの日本人ファイターはマスクやお面が好きな選手が多い!?(C) MMAPLANET
24日、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE62「Immortal Pursuit」で、ジナ・イニオンに勝利したVV.meiインタビュー後編。
昨年5月に敗れたアンジェラ・リーとの、再戦に関して雲行きが不透明になりつつあるなか、ONEの知名度の上昇を肌で感じ、このイベントで核となることを誓うVV.meiだった。
<VV.meiインタビューPart.01はコチラから>
──本音をいえば、あのアンジェラ・リーの普段の大きさを見るともうONEといえどもアトム級はないような気がします。
「そうですよねぇ……。ないかもなって(笑)。とりあえず、ONEからどういう話が来るかですよね」
──どこかアンジェラあっての女子アトム級という風でもあったので、彼女が階級を上げた後はmei選手が引っ張る存在にならないといけないですね。
「アンジェラの存在は大きいですよね。正直、前の試合はONEの計量方法も慣れていなくて、4Rと5Rはスタミナを無くしてしまったこともあって……今だともうそういう風にはならないです。
加えて今回の試合のように打撃でも、対策練習でも効率良く練習することができてきたので、この調子だと次はアンジェラにも勝てるというのが見えてきたんです。
だから、もう一度アンジェラと戦ってベルトを獲りたい。そういう言葉を自信を持って口にすることができるようになってきたので……」
──ベストはアンジェラに勝ってベルトを巻く。ただ、アンジェラが抜けても体格的にmei選手はアトム級ですよね。
「だから他の選手、(リカ)イシゲさんとか(イステラ)ヌネスさんが戦績を増やしてタイトルマッチという流れになるしかないのか……。アンジェラがいなくなっても、今は女子の競技人口も増えてきているので、ONEもやり様があると思います。
だから、アンジェラがいなくなってONEのアトム級の活動が落ちるという心配はしていないです」
──東南アジアのファイターが、mei選手レベルになるには少し時間が必要ですね。あと、どのような中国人選手を獲得できるのか。
「まぁ、ONEは見に来ている人もコアなファンが多いわけでなく、もともとコアなファンがいる国や地域でなく、ビギナーのファンが観て面白いモノで良いという部分もありますしね」
──それでもmei選手の入場の時は歓声が大きかったですよ。
「そうですか? お面をつけていたからからじゃないですか(笑)。ただ、今回は前の時よりも街中で声を掛けられることが多かったです。それをいうとONEの知名度自体が、去年の5月とはシンガポール国内でも変わってきていると今回は感じました。
本当に今回は試合前に『頑張ってね』とか、普通の人に声を掛けてもらえて。入国の時も『ONEを見に来たの?』って聞かれて、『ノー、見に来たんじゃなくて戦いに来たの』と返答しました(笑)。それぐらいONEの名前は浸透してきていますね。
格闘技が詳しい人が知ってくれていて、かつ一般の人が分かっているとやはり嬉しいですね」
──そのような現状のなかで、これから目指すところは?
「ベルトは絶対に獲りたいです。アンジェラ推しは十分に理解していますが、その状況でも『お前を使いたい。お前が必要だ』と言われるようにプロとしてなりたいです」