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【UFC218】可能性無限大=フランシス・ガヌー、アリスター・オーフレイムの突破口は左ミドル??

Francis N'Gannou_edited【写真】かつてコンバットサンボでヒョードルに勝ったブラゴイ・イワノフ、今ではコナー・マクレガーに黒星をつけているジョセフ・ダフィーのように、ズナマ・シスがフランスのパウンドなし大会で、ガヌーに勝っていると評判になるかもしれない。それだけの可能性をガヌーは秘めている(C)Zuffa LLC/Getty images

2日(土・現地時間)、ミシガン州デトロイトのリトルシーザーズ・アリーナでUFC 218「Holloway vs Aldo 2」。メインはフランキー・エドガーの負傷欠場により、マックス・ホロウェイの持つ世界フェザー級王座に前王者ジョゼ・アルドがダイレクトリマッチを行うこととなった。


そんなデトロイト大会は世界王座挑戦経験のあるファイターが、そうでないファイターとの試合に臨む上位カードが並んでいる。いってみれば、この1試合の結果で階級の勢力分布図が塗り替えられるようなマッチアップ、その代表格がヘビー級のアリスター・オーフレイムとフランシス・ガヌーの一戦だ。

K-1とストライクフォースを制覇し、格闘技界で揺ぎ無い実績を残してきたアリスターは昨年9月にスタイプ・ミオシッチの持つ世界ヘビー級王座に挑戦し敗れた後も、マーク・ハントとファブリシオ・ヴェウドゥムに連勝し頂点を諦めていない。

そんなアリスターがオクタゴンに快進撃を続けるガヌーと相対する。ガヌーは2015年12月のUFC初登場以来、今年の1月まで13カ月で5連勝、1Rで勝った3試合を含め全てのファイトでフィニッシュしている怪物だ。

カメルーンで極貧生活のなかからボクシングで身を立てようとしたが、体を壊し断念。26歳の時に一念発起しパリへ移住も、ここでもホームレス生活を強いられるなど厳しい人生が続いた。そのパリでボクシングを再開し、MMAに出会う。ガヌーは27歳とスタートが非常に遅かったため、31歳でまだ11戦しか試合経験がないのは、このような背景がある。

しかも、彼がMMAファイターを目指したのはフランスらしいパウンドが認められていない100% Fightというリング使用のプロモーションで、2戦目でズマナ・シスに判定負けを喫している。このパウンドなしルールにより、ガヌーは極めという要素がフィニッシュに加わっているから、何が役立つか分からないものだ。とはいってもガヌーの一番の武器は打撃であることは間違いない。オーソの構えから左フック、左アッパー、右フック、なんでもKOパワーを有している。どのパンチが強いということでなく、ガヌーの打撃が強いというわけだ。

9月のジュニオール・ドスサントス戦がシガノのドーピング違反でキャンセルとなったため、11カ月振りのファイトとなるガヌーは、この間に拠点をパリからラスベスが移している。特定のジムに所属するわけでなくUFC Performance Instituteで個別トレーニングを行い、打撃はGLORYヘビー級ファイターのザビアー・ヴィグネイをトレーニングパートナーに元K-1&ボクサーのディーウィー・クーパーの指導を受け、柔術はヴィニー・マガリャエスと練習を積んでいる。

荒々しかった打撃はヴィグネイとのスパー映像を見る限りコンパクトかつキレーなモノとなっているが、実際にアリスターと向かい合うとどうなるのか。荒い攻撃こそガヌーの良さだったこともあり、アリスターとすれば、キレーなボクシングをされるよりもガツガツと前に出て来られる方が嫌かもしれない。

アリスターとしては、距離を取りつつ目先をごまかす攻撃の中で一発を狙うという最近の彼にとって定石通りというファイトを展開してくるだろう。アゴがそれほど強いないだけに、ガヌーの一発を食らうことは避けて戦う。ただし、そのアリスターの左ミドルのような攻撃をガヌーは被弾したことはない。攻撃力は抜群、では耐久力はどうなるのか──そんな戦いにまず持ち込むことがアリスターにとっては大切となる。ガヌーの勢いが洗練されたトレーニングでどのような変化が見られるのかという点とともに、アリスターの戦略にも注目のヘビー級マッチだ。

■ UFC218対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]マックス・ホロウェイ(米国)
[挑戦者]ジョゼ・アルド(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
フランシス・ガヌー(カメルーン)

<フライ級/5分3R>
ヘンリー・セフード(米国)
セルジオ・ペティス(米国)

<ライト級/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)
ティーシャ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
ポール・フェルダー(米国)
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
ヤンシー・メデイロス(米国)

<ライト級/5分3R>
ドラッカー・クローズ(米国)
デイビッド・ティーマー(スウェーデン)

<女子ストロー級/5分3R>
フェイス・ヘリッグ(米国)
コートニー・ケイシー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
サバウ・ホマシ(米国)

<ライト級/5分3R>
ドミニク・レイジェス(米国)
ジェレミー・キンボール(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・マガーニャ(米国)
アマンダ・クーパー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレン・クロウダー(米国)
ジャスティン・ウィリス(米国)

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