【UFC217】変幻自在のワンダーボーイ・トンプソンが、マスヴィダルを寄せ付けず
<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ホルヘ・マスヴィダル(米国)
ジェントルマンキック特集のサイドの構えのトンプソン、マスヴィダルが関節蹴りを見せる。トンプソンは左ハイ、マスヴィダルが右ミドルを蹴っていく。ワンダーボーイは代名詞のサイドキックを連発し、3つ目で顔面を狙う。前足にローを入れたマスヴィダルだが、トンプソンは素早いワンツーを当てていく。続けてワンツー、右ジャブを入れたトンプソンの前足にマスヴィダルが左アウトサイドローを蹴る。右ミドルを蹴り込んだマスヴィダル、トンプソンは右ジャブを返しサイドキックを腹に突き刺して尻餅をつかせる。
前に出てきたマスヴィダルに左を打ったトンプソン。マスヴィダルが左右のローを継続して当てていく。トンプソンは左ストレートをヒットさせると、ロー以外の攻撃をほぼ受けなかった初回を戦い終えた。
2R、サイドの構えから軌道の変わる右ハイを放ったトンプソン。マスヴィダルがダブルレッグから左右のフックを連打する。離れてワンツーを入れたトンプソンは、続く右ストレートでダウンを奪う。起き上がったマスヴィダルに対し、トンプソンはラッシュを掛けることなく左ストレートを当て、距離を取る。トンプソンは右ボディ、続いて右フックを当て、マスヴィダルの前進を待ち受けて右フック、さらにサイドキックを構えを変えて自在にヒットさせる。
飛び込んで左を打ち込んだトンプソンに翻弄されるマスヴィダル、左ストレートを被弾し、ダブルレッグをかわされる。それでも前に出て右ロー、右フックを当てたマスヴィダルは左フックを被弾し、流れを変えることはできずこの回も落とした。
最終回、マスヴィダルのローに左フック、さらに右ハイを放つトンプソンはダブルレッグを切り、ワンツーを打ち込む。左フック、後ろ回し蹴りを見せたワンダーボーイの次の手はボディストレートだ。トンプソンは攻撃を散らして、マスヴィダルを削る。右オーバーハンドを受けると、打ち合いを買い打ち勝ったトンプソン。マスヴィダルも右を返して粘るが、トンプソンも左フックをヒットさせる。
右ボディ、左フックを当てたトンプソンが、ボディから顔面にワンツー・スリーを入れる。スイッチがステップインとなるトンプソン特有の動きに、最後まで翻弄されたマスヴィダルは蹴り足をキャッチされ、転がされたところでタイムアップを迎えた。
唯一無二のファイトでマスヴィダルを圧倒したワンダーボーイが、王座奪取失敗から復帰戦で判定勝ちを手にした。