【BFC12】“本命”ロンバートがミドル級王座獲得
<ミドル級決勝戦/5分5R>
ヘクター・ロンバート(キューバ)
Def.4R1分45秒/TKO
ジャレッド・ヒース(米国)
【写真】ミドル級を制したのは、“本命”ロンバート。かつては米XFCライトヘビー王者にも輝いたキューバ最強の柔道家が、遂にメジャータイトルを奪取 (C) BellatorFC
サウスポーのロンバードが、オールアメリカン・レスラーのヒースからいきなりテイクダウンを奪う。ヒースはロンバードのボディを蹴りあげ、立ち上がることに成功し、組みつくとケージに押し込んでいく。
だが、オクタゴン中央に戻り、ダブルレッグを狙ったヒースを、しっかりと受け止めたロンバードは距離を取り直したヒースにパンチを当てていく。
パンチから組みつくヒースだが、抜群のフィジカルの強さで押し返したロンバートの右フックで体がよろける。再び右フックをテンプルに受けたヒースは、シングルレッグを狙うも距離が遠く思うように攻めることできない。左目の周囲を大きくはらしたヒース、劣勢を挽回できないまま初回を終える。
2R、打撃戦を避けたいヒースだが、打撃を避けるあまり、間合いが遠くなり得意のテイクダウンを決めることができない厳しい展開が続く。ケージに追い込まれ距離が詰まっても、彼のシングルレッグはロンバートのスプロールの前に目的を達せない。
たまらず引き込んだヒースだが、ロンバートは慌てず左エルボーを額めがけて落としていく。右パウンドの連打を放つも、インサイドにステーしたロンバードと、ボトムからの仕掛けがないヒース。レフェリーはブレイクを命じ、試合はスタンドへ戻る。
3R、いきなりのシングルレッグをミスし、立ち上がったヒースに右フックを当てたロ
ンバートが、諸手刈りでテイクダウンを奪う。ケージにヒースの頭を固定してロンバートが放ったエルボーで、ヒースがカットし大流血。レフェリーがドクターチェックを要請した。
前頭部から鮮血を滴らせるヒース。ドクターはGOサインを出し、ヒースはハイクラッチでロンバードを持ち上げたが、テイクダウンには至らない。ここで再びドクターチェックが入るも試合再開。両脇を差したロンバートがテイクダウンからパウンドを連打する。サイドを取ったロンバートは、袈裟固めで首を捻りあげ、再度サイドへ戻ると腹這いになったヒースのワキ腹にパンチを放つ。
片足をキャッチし、何とか立ち上がりざまにテイクダウンを狙ったヒースだが、ここもバックを奪われ劣勢のまま試合は4Rへ。
左目を腫らし、額をカット、肩で息をしながらロンバートと向き合うヒース。パンチを受け、テイクダウン狙いを失敗。打つ手がなく、ガードをとるもパウンドとエルボーを連打され、3度目のドクターチェックへ。
ここでレフェリーが試合をストップ。ロンバードがヒースを圧倒し、ベラトール世界
ミドル級王座を獲得した。