【BFC12】マスヴィダル、復活の完全勝利
<160ポンド契約/5分3R>
ホルヘ・マスヴィダル
Def.3R3分33秒/リアネイキドチョーク
エリック・レイノルズ
ライト級トーナメント優勝候補と目されながら、トビー・イマダの三角絞めで失神し準決勝敗退となったマスヴィダル。初戦のトーマス・シュルテを破る番狂わせを演じ、続く準決勝でエディ・アルバレスに敗れたレイノルズと、復活を賭けたファイトを地元フロリダで行った。
鋭い左ジャブを伸ばすマスヴィダルに、キック系のレイノルズも距離を詰めて左ミドルを放っていく。レイノルズの左右のフックにダブルレッグを合わせたマスヴィダルが、レスリングではレイノルズを上回る。
レイノルズはヒザ蹴りをミスしたまま、シングルレッグを狙うが、この試みをつぶし、マスヴィダルがテイクダウンに成功。寝技にこだわらず、スタンド戦を望んだマスヴィダルは再びテイクダウンを狙ったレイノルズをいなし、打撃戦の間合いを取る
右ジャブをボディと顔面に伸ばすマスヴィダルは、自らの距離をコントロールし、レイノルズの攻撃を受けずにパンチをヒットさせる。思うように攻めることができないレイノルズは、ジャンピング二―、スーパーマンパンチを見せるも不発、両手を広げ、「攻めてこい」とアピールする。
2R、いきなり右を放つレイノルズだが、マスヴィダルは動じることなく出入りを繰り返す。組みついたレイノルズから、テイクダウンを奪うとここで後方からパウンドを連発。立ち上がってもバックからパンチを受けるレイノルズが、ここで向きあうと、マスヴィダルはパンチで行くと見せかけて抜群のタイミングでシングルレッグからテイクダウンを奪った。
勢いのある右パウンドを落としたマスヴィダル。パスガードを狙いながら、ボディに右エルボーを落とす。立ち上がり、左パウンドを落としたマスヴィダルのパンチの回転数が上がる。何とかスタンドへ戻ったレイノルズだが、そのままボディにヒザを受け、さらに首相撲からヒザ蹴りを顔面に2発、距離を取った直後に右オーバーフックでダウンを喫した。
ハーフながらバックチョークの態勢となったマスヴィダルは、そのままサイドから肩固めへ。さらにマウントへ移行すると、左右のパウンドを落とす。オールラウンダーぶりを大いに発揮するマスヴィダルは、バックコントロールからパンチを放ち、向かい合おうとするレイノルズの顔面をケージに固定し、容赦なくエルボーを落とし2Rを終えた。
最終ラウンド。勢いのないサイドキックを放つレイノルズだが、前に出たところで左フック、さらに右ストレートを浴びる。右ボディで体がよれたレイノルズは、体が固まったところでダブルレッグで簡単にキャンバスに寝転がされると、サイドを許す。
背中が伸び、精神的にも追いつめられたレイノルズ。ギロチンを見せたが、マスヴィダルは首を引き抜きながらマウントへ。長いリーチを生かし、安定した状態でパウンドを見舞うマスヴィダルは、そのままバックマウントへ移行しリアネイキドチョークへ。アリ地獄のようにマスヴィダルの仕掛けから逃れなくなったレイノルズは、ここでタップ。準決勝敗退がアクシデント的な敗北だったことを改めてアピールする、マスヴィダルの完全勝利だった。