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【UFN119】出場停止処分明けのリョート・マチダが、KOパワー持つブルンゾンとメインで対戦

Lyoto【写真】禊の一戦、ブルンゾン戦でリョートはどのような動きを見せることができるか (C)MMAPLANET

28日(土・現地時間)、ブラジルはサンパウロのジナーシオ・ド・イブラプエラで、UFC Fight Night119「Machida vs Brunson」が開催される。メインはイベント名に名前があるようにリョート・マチダとデレック・ブルンゾンが戦うミドル級の一戦だ。


リョートは2016年4月のUFC FOX19でダン・ヘンダーソンと対戦予定だったが、事前の薬物検査で陽性反応が出て1年半の出場停止処分が下っていた。空手ベース、日系ブラジリアン、何よりその人柄から薬物使用はショッキングだったが、処分明け即メインイベンターとして禊の一戦を迎えることとなった。

対戦相手のブルンゾンはUFC戦績8勝2敗で、一時は5連勝に加え4試合連続1RKO勝ちという快進撃を見せていたが、現ミドル級暫定世界王者のロバート・ウィティカーとの連勝対決に敗れ、さらには伝説アンデウソン・シウバとの一戦では本来持つ、アグレッシブかつ豪快なファイトが影を潜め連敗を喫した。

その後、ブルンゾンは今年の6月に豪州柔道五輪代表のダン・ケリーを76秒左ストレート一発でKOし、復活の狼煙を上げている。D-2レスリングでオールアメリカンに選出されているブルンソン。当然ベースはレスリングだが、その圧力にサウスポーの構えから放たれる左ストレート、左オーバーハンドが最大の武器としているファイターだ。

行くぞ、行くぞと分かりやすいプレッシャーの掛け方で、相手が下がると左を振るっていく。当たらなければクリンチ、あるいはダブルレッグに移行できるため、なおさら勢いがある。当然、リョートとしてはこの攻撃を見定めることができるかが大切になってくる。また、見定めたうえでかわすのか、カウンターを入れるのかという判断が必要だ。

回るのか、虚を突いてブルンゾンには見えない踏み込みから突きを伸ばすのか。またレスラー相手を相手にしても、蹴りを躊躇なく使えるのもリョートの強味だ。それは間合いの取り方が優れているからこそ。この蹴りにしても、蹴り足の着地地点により、相手との距離は変化し、この距離の違いをブルンゾンが瞬時に察知していないと、上に書いた虚をつかれた攻撃を被弾することになる。

リョートも気が付けば39歳、再びオクタゴンの頂点を目指すには一敗も許されない状況を迎えている。タイトルコンテンダーか、レジェンド枠──今後の道が決まるドラゴンだ。

■ UFN119対戦カード

<ミドル級/5分5R>
リョート・マチダ(ブラジル)
デレック・ブルンゾン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル)
コルビー・コビントン(米国)

<フライ級/5分3R>
ロブ・フォント(米国)
ペドロ・ムニョス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
チアゴ・マヘタ(ブラジル)
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
ジャック・マーシュマン(英国)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン(米国)
エリゼウ・カポエイラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ハクラン・ディアズ(ブラジル)
ジャレッド・ゴードン(米国)

<フライ級/5分3R>
ジャレッド・ブルックス(米国)
デイヴィソン・アルカントラ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
クリスチャン・コロンボ(デンマーク)
マルセーロ・ゴルム(ブラジル)

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