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【GRANDSLAM06】柏崎剛とZST×Grachan王者対決、掘友彦─02─「自己満足できるようになりたい」

Tomohiko Hori【写真】所属ジムはなくても、練習場所の環境とともにアップデートを重ねてきた (C)MMAPLANET

29日(日)、東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるGRANDSLAM06でZSTバンタム級チャンピオン柏崎剛と対戦する、GRACHANバンタム級チャンピオン堀友彦インタビュー後編。

一貫してジムに所属せず、フリーとして戦ってきた堀は、戦い続ける理由を自己満足と言い切った。

<堀友彦インタビューPart.01はコチラから>


──MMAは時代とともに変化し、現状のウェルラウンダーと以前のオールラウンダーは違っているかもしれないですが、堀選手は打・倒・極を使いこなします。出稽古人生で、どのように自身のスタイルを確立していったのでしょうか。

「やられながら、ですね。打撃をやって殴られて、テイクダウンを取られて、極められる。それが取り敢えず極められないようにという意識をもって少しずつ……という感じですね。

MMAが変わると、練習先の練習も変わります。クレイジービーでも数年前に今のMMAらしい練習が取り入れるようになり、『そうか今はこういう感じなんだ』と思って練習していました」

──今現在、どこで練習を行っているのですか。

「一番多いのはBLUE DOGジムですね。K-1やKrashに出ている選手もいるのでミットも持ってもらって。マススパーをやってもらって、週に一度クレイジービーでMMAの練習をやっています」

──ではセコンドはどのような人についてもらってきたのですか。

「その時に一番練習している人の都合が合えば、その人に。都合の合う人に就いてもらっています」

──これまで、そしてこれからどのような目標を持ってMMAを練習し、試合をしていこうと?

「かなり昔はWECに出られるようになりたいと思っていました。Cage Forceのトーナメントに出たり。それでもダメで、負けた時にはどうしようかと人並みには悩みました。それでも試合をさせてもらえるなら、やろうと。カミさんも『自分がやりたいと思っても、やれない時が来る。だから、話を貰える間はやっておけば』と言ってくれて」

──奥様が後押しをしてくれた?

「自分がウジウジ言っているのが、鬱陶しかったのだと思います(笑)」

──ハハハ。そのような状況でも一般的にはもジムに所属している方が、筋道を作ってもらいやすかったでしょうね。

「そうだったのかもしれないです。ただ、色々な場所で練習させてもらっていて、どこかに急に所属するのは少し違うかという気持ちはありました。それにどこかに所属したいという意識は、それほどなかったですね」

Champ──今、Grachanの王者です。グラチャンはグラチャンで完結する小宇宙だと思います。今回グランドスラムZST王者と対戦しますが、今後はどのようなステージで戦っていきたいという気持ちがありますか。

「これがまた、面白いことを言えるわけではなくて申し訳ないのですが、今度がどうこうっていうのは全く考えていないんです。取り敢えず、キャリアも長くなって、そこそこのベテランになりましたけど、結局のところは自己満足です。試合で納得できていないので、これまでずっと辞めずに戦ってきました。

しっかりと自分が納得できるというか、自己満足できるようになりたい。他に目標を置くことは、今はないです。こういうことを言っていると、若い人には怒られるだろうけど(苦笑)。『このオッサン、さっさとやめちまえよ』と思われるかもしれないですけど、1試合1試合に集中していきます。

試合をするという目標があって練習していると、僕もまだまだ成長できると感じているので。ずっとKO勝ちができていないんで、KOしたら気持ち良いだろうなとか。そういうことをモチベーションにして、KOしてやろうっていう気持ちを持っています」

──では次の柏崎戦では、何をモチベーションに戦うのでしょうか。

「自分が満足するためには、僕がやりたいことだけをやる。自分のやりたいことを相手にぶつけて、『お前はどうする?』っていう感じの試合にしたいです。まあ、彼がどうなるのか分からないけど、倒して見下ろしていたいですね」

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