【UFC216】トニー・ファーガソンが三角絞めでケビン・リーを破り、暫定世界ライト級チャンピオンに
<UFC暫定世界ライト級王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
Def.3R4分02秒by三角絞め
ケビン・リー(米国)
構えを変えながら様子見のファーガソンに、リーが左ハイを放っていく。さらに左ジャブに右ストレートを合わせる。続く右で自らバランスを崩したリーだが、すぐに立ち上がり右ハイを狙う。積極的にパンチで攻めるリーに対し、ファーガソンが左ジャブを伸ばす。しかし、直後のローにパンチを合わされヒザをつく。リーがラッシュを掛けると、逆に左フックでバランスを崩させたファーガソンだが、右ストレートをよけた直後にボディロックでテイクダウンを奪われる。
と、ハイガードからオモプラッタに入ったファーガソンの上体を跨いだリーがサイドを取る。ファーガソンはガードに戻して、十字を狙うもリーは腕を抜いて担ぎパス。サイドで抑えたリーはマウントへ。スクランブルを許さなかったリーがエルボー、パンチを連打する。ファーガソンがヒップエスケープで何とかマウントを逃れたところで初回が終わった。
2R、パンチが交錯するとリーの左ジャブがファーガソンの顔面を捉える。右ミドルから左ジャブを入れたファーガソンは、ジャブを当ててダブルレッグをスプロール。リーの右ミドルにファーガソンはワンツーを返す。リーは力が入り過ぎたが、息が荒くなっている。ファーガソンは右ストレート、前蹴りからワンツーを繰り出す。続くリーの前進に左の縦ヒジを入れたファーガソンは、左の相打ちからハイを受けそうになり、直後に左を当てる。ミドルを蹴り合った両者、ファーガソンはリーのダブルレッグをカットし右ジャブをヒットさせた。
3R、ファーガソンのローに組みついたリーが、得意の抱え上げてのスラムを決める。腹を蹴り上げてスタンドに戻ったファーガソンはテイクダウンを切って、右を打ち込む。これを少し気にする素振を見せたリーはケージ際に下がるが、ファーガソンは自らオクタゴン中央に戻り、リーのハイキックをスウェイでかわす。しかし、ファーガソンは再びダブルレッグでテイクダウンを奪われる。
ファーガソンは腰を切って腕十字。上体をステップオーバーしたリーがエスケープに成功する。ガードの中で三角を警戒してヒジを張るリーだが、この腕が伸びたところでファーガソンは腕を送ることなく三角絞めへ。反応が送れたリーは頭を引きよさせられ、タップを強いられた。
暫定世界ライト級チャンピオンになったファーガソンは「WOW!! 信じられないっ!! こうしたかったんだ。思った通りの試合だった。腕十字が逃げられるのも、スリッピーだから想定内だった。これは10thPlanet柔術だ」と話し、放送禁止用語連発で正規王者コナー・マクレガーに防衛戦をしやがれと挑発した。
一方の敗者リーは「ボトムから攻撃を軽視していた」と敗因を語った。