【写真】髙谷と同様に、周囲への感謝の言葉を口にした日沖。こういう部分でも、両者の想いがぶつかる戦いとなりそうだ(C)KAORI SUGAWARA

明日8日（日）、東京都江東区のディファ有明で開催されるパンクラス290で、14年3カ月振りの再戦となる日沖発×髙谷裕之。先ほどの髙谷の抱負に続き、ここでは日沖のこの試合への想いをお届けしたい。

5月の田中半蔵戦で14秒KO負けを喫した日沖は何度も一生懸命という言葉を口にした。

──計量を終えて調子は如何でしょうか。

「調子は良いです」

──自身のジム、stArt Japanを立ち上げてから半年が過ぎました。それに伴い、日沖選手の練習環境や状況もオープン当時から更に変化してきたのではないですか。

「前回の試合の時と同様にみんなが協力してくれたので、良い感じに仕上がりました」

──前回の田中半蔵戦は14秒KO負けという結果でした。この結果をどのように受け止め、今回の髙谷戦までに消化したのでしょうか。

「試合が終わってしばらくは落ち込んだりもしましたけれども、プロとして気持ちを切り替えて、ちゃんと自分を作って行く事が大事だなという、シンプルな答えにたどり着きました。試合までの作り方の中でも、悪かった部分は修正をして前回以上に一生懸命にやってきました」

──髙谷選手とは約14年3ヶ月ぶりの再戦です。

「前回戦ったのは凄く昔の事なのでファイターとしてスタイルや技術の面でも別人、別のモノだと捉えています。ただ、戦う相手としては再戦という機会を与えてもらったので、自分への挑戦という気持ちがあります」

──髙谷選手の最近の試合映像はチェックしていますか。

「全部見てきました。強い相手と対戦しているという事もあり、高谷選手の結果が出ていない部分もあるんですけど相変わらず強い選手だし、怖さがあるなと感じています。

気を付けるべき点は凄く沢山ありますね。テイクダウンのディフェンスが上手く簡単に極める事が出来ない選手ですし、攻撃の破壊力とか身体の強さがあります。あと、スタミナもありますね。なので、自分の強みをぶつけて行くような戦い方をすべきだと思います」

──この試合まではどのように準備を進めて来られたのでしょうか。

「いつも通りなんですけど、いつも以上に気合を入れてしっかり練習をしてきました。MMAの試合形式のスパーリングも増やしました。最近は練習方法も色々と変わってきていたのですが、昔はそういうスタイルで練習していたので、以前の練習スタイルに戻して調整をしてきました」

──日沖選手は前回の髙谷選手との対戦から、ファイターとして国内外で様々な経験を積んできました。

「本当に長い期間、格闘技をやってきたので、色々な事がありました。それは髙谷選手にとっても同じだと思うので、単純な比較はできないと思いますが、やはり思うところはありますよね。集大成というか、今まで重ねてきたキャリアを全てぶつけたいと思います。

一般の人が見ても面白い試合に結果的になれば良いですけど、あまりパフォーマンスを見せる事に拘らずに自分のやれることをやるだけです。僕が今までやってきたことを一生懸命出したとして、それが皆さんに伝わるかどうかは分からないですけど、一生懸命戦う姿を見てもらいたいです」

──明日を応援して下さる方々へメッセージをお願いします。

「今日の計量を無事にクリアして、明日の試合を迎えられるのは支えてくれた皆のおかげだと思います。本当に頑張ります」

■Pancrase290計量結果

＜フェザー／5分3R＞
日沖発: 66.25キロ
髙谷裕之: 65.95キロ

＜フェザー級／5分3R＞
田中半蔵: 65.9キロ
中原由真: 66.05キロ

＜フライ級／5分3R＞
若松祐弥: 57.15キロ
翔兵: 57.65キロ

＜ライト級／5分3R＞
アキラ: 70.15キロ
郷野聡寛: 70.75キロ

＜女子ストロー級／5分3R＞
三浦彩佳: 52.45キロ
ヴィヴィアニ・ゴメス: 52.6キロ

＜フライ級／5分3R＞
山本篤: 56.9キロ
小川徹: 57.0キロ

＜ウェルター級／5分3R＞
手塚裕之: 77.5キロ
セルゲイ・クリック: 74.15キロ

＜ストロー級／5分3R＞
北方大地: 52.5キロ
ダニエル・バックマン: 53.9キロ
※計量失敗のバックマンはキャッチウェイトで北方と対戦し、北方が勝利した場合のみ勝敗がつくこととなった

＜バンタム級／3分3R＞
清水俊一: 61.4キロ
合島大樹: 61.5キロ

＜ライト級／3分3R＞
クリスMAN: 70.35キロ
井上雄策: 70.65キロ

＜フェザー級／3分3R＞
牛久絢太郎: 65.95キロ
稲葉聡: 65.95キロ

＜ライト級／3分3R＞
草MAX: 70.5キロ
小林裕: 70.65キロ

PR

PR