【GRANDSLAM06】ハファエル・シウバが負傷欠場、ノリの相手はホジェリオ・ボントリン=12勝0敗に
【写真】組みの展開ではこのヒザ蹴りに要注意、田中にとってシウバに優るとも劣らない強豪が復帰戦の相手となる (C)MMAPLANET
7日(土)、グランドスラムからのリリースにより10月29日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるGLANDSLAM06のメインで田中路教と対戦予定だったハファエル・シウバの欠場と、代役がホジェリオ・ボントリンになったことが明らかとなった。
田中のUFCカムバックへの道、第一弾の対戦相手が代わった。シウバは9月の末に練習中に拳を骨折し全治6週間と診断され、29日に田中と戦うことは無理という状況に陥った。グランドスラムでは代役を多方面で探っていたが、田中の「候補のなかで一番強いヤツと戦いたい」という希望もあり、米国や韓国勢でなくボントリンとの対戦が決まった模様だ。
ボントリンは昨年12月にパンクラスに来日経験のあるブラジリアンだ。フライ級で春日井たけしと対戦予定だったが、計量で1.55キロオーバー。さらに4時間後の再計量まで耐えられずリカバリーを始め、3.6キロ・オーバーに。春日井が勝利した時のみ試合が成立するという変則マッチで戦うこととなった。
結果、ボントリンは腕十字でタップを奪ったもののノーコンテストという裁定になっている。春日井自身、気落ちが切れていた部分もあるが、そのパフォーマンスだけ見ると打撃の回転も速く、破壊力もある。そして、一瞬にして腰を切って腕十字を極めた強さは本物だ。
その後、ボントリンは母国ブラジルでフィリピン人ファイター勝利し、8月にはカタナ・ファイトという大会ではパンクラス・フライ級戦線で活躍したカポエリスタ=リルデシ・リマ・ディアスを僅か48秒でKOしている。長身のリルデシに対し、飛び込みざまの右フック一発でダウンを奪い、頭を抑えてパウンドの連打という勝ち方はまさに文句なし。
グラウンド版ダーティーボクシングというべき、抑えて支点を作りスクランブルを許さないパウンドのラッシュは、田中にとっても脅威となるはずだ。そして、ボントリンにしてみれば日本での失地回復の機会はまたとないチャンス。キャリア13連勝を賭けて、再来日を果たすことになったボントリンの抱負は以下の通りだ。
ホジェリオ・ボントリン
「また日本で戦えて嬉しい。タナカは階級が上でUFCの経験もあるからタフな試合になると思う。だけど勝つのは自分だ」