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【AJJC2017】嶋田裕太が盤石の強さを見せ、ライトフェザー級アジア二連覇

Yuta Shimada【写真】メーロは雰囲気もあり、苦戦も予想されたが寄せ付けなかった嶋田。ブラジリアン・アレルギーもコンプレックスもない(C)MMAPLANET

8日(金)に始まり、10日(日)に幕を閉じたアジア柔術選手権2017。9日(土)に行われた黒帯の部トーナメントを軽量級中心にレポート。レビュー第2弾は嶋田裕太が2連覇を達成したライトフェザー級の模様をお伝えしたい。


01<ライトフェザー級1回戦/10分1R>
嶋田裕太(日本)
Def.8分25秒by ボー&アロー・チョーク
ビリアム・メーロ(ブラジル)

02アジア大会での実績がないため、本命視されたメーロと初戦で戦うこととなった昨年王者の嶋田。引き込んだメーロがハーフガードで煽り、シングルでリバーサルを狙う。嶋田ががぶって潰すと、再度メーロがハーフガードへ。足を抜いた嶋田が、暴れるメーロを制することができずパスはアドバン止まり。またもがぶられてハーフを取るメーロは上四方で抑えられそうになってもブリッジで粘り、ポイントを許さない。

しかし、力を使った抵抗もやがてマウントを嶋田が奪取し、パス&マウントで一気に7Pを獲得した。嶋田は腕関節を狙いつつ、足を戻されても落ち抜いて抜き直しパス、さらにバックマウントと14-0と大量リード。最後はボー&アロー・チョークで未知の優勝候補を一蹴した。

04<ライトフェザー級準決勝/10分1R>
嶋田裕太(日本)
Def.9分34秒by 十字絞め
富田仁之(日本)

05準決勝で嶋田は、1回戦の鍵山士門選をレフェリー判定で勝ち抜いた富田仁之と対戦。序盤からパスを決め、ノースサウスチョークでフィニッシュ狙う嶋田。これを凌がれてもパスを3度の9Pとなり、富田の数少ないガードからの十字狙いも素早く反応。再び、パス、そしてニーインベリーとポイントを加算する。

06さらにマウントを取り、18-0から十字絞めへ。懸命に防御していた富田も残り36秒でタップを強いられた。嶋田の決勝の相手は練習仲間でもある盟友・山田秀之。山田は初戦をトゥーホールド、準決勝は初戦を腕十字で勝ち上がってきた昨年の準優勝者・宮地一裕をストレートフットロックにより、2分43秒一本勝ちを決め決勝に駒を進めてきた。

08<ライトフェザー級決勝/10分1R>
嶋田裕太(日本)
Def.2-0
山田秀之(日本)

09今年はムンジアル出場も果たし、力をつけている山田に対し、嶋田は開始30秒でテイクダウンの2Pを挙げる。ここから嶋田のパス狙いも、山田はスパイダーで抵抗し距離が近づくと、足を取りにいこうとする。

10嶋田は足を取られて絡ませない、そして起き上がって来るときに潰すことを重点に置いたファイトを展開。途中、パス狙いから腰を持ち上げて亀にさせようとする得意の動きに出るも、これは場外となりアドバン。再開後、ガードを取った山田が足を掴んで、抜けようとした嶋田のバックを狙いスクランブルへ。これを振り解いた嶋田は、アドバンを一つ献上する。

その後は山田のガードに入って、ポイントの加算よりもポイントを許さない動きに徹した嶋田がこのまま2Pを堅守してタイムアップ。アジア2連覇を決めた嶋田、試合後は足を引きずってマットから出る。試合中に両足をつっていた状態だったそうだ。

■AJJC2017黒帯ライトフェザー級の結果

【ライトフェザー級】
優勝 嶋田裕太 (日本)
準優勝 山田秀之 (日本)
3位 富田仁之(日本)
3位 宮地一裕(日本)

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