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【Invicta FC25】セクシー=クニツカヤが、フルマークの判定勝ちで新世界バンタム級チャンプに

<Invicta FC世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
ヤナ・クニツカヤ(ロシア)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
ラケル・パアルイ(米国)

立ち上がりのジャブ、オーの応酬からパアルイが組みつく。すぐにクニツカヤが体をいれかえ金網に押し込んでいく。パアルイの大内刈り、首投げは未遂に終わりシングルレッグも切られる。それでも左腕を差し上げて押し込み返す。クニツカヤが再度、体を回してケージを背負ったパアルイにヒザを蹴っていく。両ワキをクニツカヤが差したことで、余計に動きが少なくなったが、ヒザの打ち合い、ポジションの入れ替わりが続く状態でもレフェリーはブレイクを与えない。

ついに残り80秒となり、クニツカヤが左フックを見せて距離を取り直す。右ローを蹴ったクニツカヤの頭の後ろに腕を回したパアルイが、小内刈りでテイクダウンする。蹴り上げで鼻血を流しながら胸を合わせて行ったパアルイが、マウント奪取。すぐにクニツカヤはブリッジで上を取り直した。

2R、右を当てたパアルイが組みつくが、すぐにクニツカヤが体を入れ替える。離れたクニツカヤに対し、パアルイがシングルレッグに出るもボディにパンチを受けて足を離す。一本背負いを防がれたパアルイは右ストレートを当てられ、ダブルレッグへ。組まれても
ケージに押し返すクニツカヤのヒザがパアルイの顔面に。左腕の差しが強いクニツカヤだが、自ら離れて右ミドル&左ジャブ。後ろ回し蹴りから首相撲&ヒザ蹴りに出たクニツカヤは、残り10秒のクリンチ戦でテイクダウンを許さず、ラウンド終了に。

3R、ケージ中央でのパンチの交換から、パアルイが右ミドルを入れる。ダブルを切ったクニツカヤがボディにヒザ。パアルイのミドルに対し、クニツカヤは前蹴りを繰り出す。クニツカヤのワンツーで前に出られないパアルイが、腕だけを前に出して組みに来る。受け止めてケージに押し込む。離れたクニツカヤは右ハイ、前蹴り、左ジャブ、そして後ろ回し蹴りを見せるなど、攻勢のまま折り返し時点を終えた。

4R、パアルイのジャブを右前蹴りで突き放すクニツカヤ。さらに左ジャブを2発当てる。パアルイも左フックを返し、テイクダウンを狙うもこれまでと同じ状況になる。組み勝てないパアルイはケージを背負って肩ペンチを打たれる。離れたクニツカヤは引き続き、左ジャブを繰り出す。左ジャブ、前蹴りと突き放し、テイクダウンを受け止めるファイトに徹するようになったクニツカヤをパアルイは切り崩せない。

それでもダブルレッグを切られても、首相撲からヒザを見せたパアルイが首投げを決める。パアルイがサイドで固め、パンチを落としたところでタイムアップ。バンタム級王座決定戦は最後の5分間に。

最終回、パアルイの右ローに左ジャブを合わせるクニツカヤ。パアルイのシングルを切って、ここでもケージに押し込んでいく。クニツカヤは離れると左ジャブ、テイクダウンを切って、またもケージへ。両ワキを差すが、そこで動きが止まってしまうクニツカヤは離れて、左ジャブを繰り出す。パアルイはダブルレッグ、クニツカヤは切って顔面、頭部にヒザを連打して離れる。

右を振るったパアルイだが、ここもケージに押し込まれる。逆にパアルイは首相撲&ヒザ蹴りを入れ、低い姿勢でダブル、そしてシングルに移行する。これを切ったクニツカヤは、首投げをリバーサルしてトップを取るが、立ち上がってスタンドへ。

つまりクニツカヤは立ち技で勝てると踏んでいるようだ。首投げはもう食らわらないクニツカヤは、パアルイのダブルレッグを切って金網に押し込む。自ら離れたところで試合終了となり、直後に叫び声を挙げたクニツカヤが3度目の正直、フルマークの判定勝ちでベルトを腰に巻いた。

「コーチが変わって最初の試合、コーチに感謝している」とジャクソン・ウィンクルジョンに礼を述べ、「作戦は立ち技で戦うことだけど、どこでも戦えるようにしてきた。驚くことは試合中に起きなかったけど、彼女はタフだった」と新世界バンタム級王者は語った。

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