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【ONE56】モライシュが盤石の試合展開で、アクメトフを下し王座統一

<ONE世界フライ級(※61.2キロ)王座決定戦/5分5R>
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
Def.3-0
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

サウスポーに構えたアクメトフが左ハイをまず見せる。モライシュが左ローを返すと、アクメトフは組み付いてケージに押し込む。両ワキを差して耐えたモライシュは、打撃の間合いになるとショートのワンツーから再び金網に押し込まれるが、逆に足を払ってテイクダウンに成功する。バタフライスイープを潰しパスに成功したモライシュがサイドへ。マウントを取りに行くと、アクメトフがガードに戻す。

一旦立ち上がったモライシュが、パスを狙って飛び込む。ハーフからスクランブルを潰したモライシュに対し、アクメトフは蹴り上げからスタンドへ。左を振るったところにカウンターの右を被弾した。

2R、間合いを図る両者。アクメトフが軽く左ハイを見せ、モライシュは前蹴りで距離をキープする。右ミドルを蹴ったモライシュ、前回と違い自ら組みに行って切られるという展開に持ち込ませない。右の飛びヒザを受けそうになったアクメトフが左ミドルを蹴る。前に出たアクメトフに右を当てたモライシュは、足を使ってアクメトフの距離を作らせない。

アクメトフの左をステップでかわしたモライシュが右を伸ばす。足を使い、飛び蹴りを見せたモライシュを抱えたアクメトフがテイクダウンへ。スクランブルでバックに回り、持ち上げて崩すや後方からヒザを狙ったアクメトフ。さらに後ろから左を連打し、胸を合わせたところでこの回が終わった。

3R、様子見の展開から右を当ててダウンを奪ったアクメトフ。モライシュはすぐに立ち上がって、左ミドルをキャッチしてテイクダウンへ。アクメトフも即スタンドに戻りシングルレッグでモライシュのバランスを崩す。耐えたモライシュが離れ、右ストレートをヒットさせる。アクメトフは右フックに組みついてテイクダウン。モライシュがスイッチからスクランブル、そして離れる。

ボディを打って離れたモライシュは前蹴りから前に出ると、右ロングフックを入れる。動きが落ちてきたアクメトフに右ミドルを蹴ったモライシュは、ダブルを切り右ミドルを蹴ってラウンドを締めた。

4R、右ミドルを続けるモライシュ。アクメトフの左ミドルにニータップの要領でテイクダウンし、ハーフで抑える。モライシュ、アクメトフの順でスタンドに戻ると、モライシュが右ミドルを飛びあがるように狙う。右を当てたモライシュは直後にアイポークをアピールし試合が中断する。

再開後、アクメトフが後ろ回し蹴りも空振りに。直後に左ローを蹴るが、またも右ミドルを被弾する。右ミドルから三日月蹴りのような動きも見せたモライシュは、右ハイを繰り出す。飛びヒザの着地後のショートのワンツー、キャンバスに手をついての蹴りとモライシュが流れをキープした。

最終回、モライシュが右ハイを放ち、サウスポーにスイッチ。オーソに戻したモライシュがシングルレッグへ。テイクダウンを奪われたアクメトフはスイープを潰され、立ち上がる機会を逸する。モライシュはアクメトフに時間を使わせればよく、余裕をもってパスを狙いつつパンチを落とす。さらにパスを決めたモライシュはサイドで抑えて頭部に左ヒザを蹴っていく。盤石の試合展開を見せるモライシュはアクメトフに足を戻させず、シングルにきたところ立ち上がる。

シングルからトップを取ったアクメトフだが、モライシュは無理をしない。スタンドに戻ると残り10秒を切ってダブルレッグを決めたモライシュは、王座統一を確信してセコンドに肩車された。

結果、判定勝ちを収めたモライシュは「驚きはないよ。コーチ、家族、友人に感謝している」と語った。

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