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【ONE56】ついにONEデビューへ、鈴木隼人―02―「まずはこの試合。そして日本でのび太選手と」

Hayato Suzuki【写真】一つ一つ、5分、5分の積み重ねで自信を深めてきた鈴木隼人(C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)、中国はマカオ特別行政区のコタイ・アリーナで開催されるONE56「Kings and Cnquerors」で、ジョシュア・パシオ戦でONEデビューを迎える鈴木隼人インタビュー後編。

ようやく巡ってきたONEでの戦い。パシオ戦に向けての意気込みと今後について鈴木に訊いた。

<鈴木隼人インタビューPart.01はコチラから>


――十分に注意が必要だと。

「だかこそ、僕も彼らに負けないトレーニングをしてきました。心肺機能を鍛え、相手より上のことをやっています。もちろんレスリングをやってきたことも自信になっていますし、MMAはマラソンと違って決まった距離を誰が一番速く走れるかというモノではなく、対戦相手がいます。

なので相手を削って、僕だけに優位に立つ戦いがあったり、イーブンになった時でも僕は攻めることができるよう練習してきました」

――ではこれまで未体験の海外、ONEで戦うという部分ではどのような点を注意していますか。

「チャレンジではないのですが、ヒジを多用したいと思っています。Grachanでも3度ほどヒジで勝っていて、相手を寝かせてからヒジをどれだけ使えるのか。それとバックチョークには絶対の自信があります。

だから、それは海外でも変わらないです。外国人選手って、関節技に対しては折れてもタップしなさそうなイメージがありますけど、首を取って失神させれば良いので。

海外に関しては芦田(崇宏)のセコンドで中国に行ったこともありますし、皆でタイに行ったこともあります。食事の摂り方、気温の変化へ対応など、体調の整え方も経験してきました。中国ではセコンドだったのですが、今後のために自分も一緒に減量したりしてきたんです。

だから、ようやく海外で試合ができるという期待感の方が不安より大きいです。マカオは時差も1時間だし、気を付けないといけないなって思うのはホテルの中と外の気温の差ぐらいですね。ホテルの中は凄く冷房が効いていそうで」

――海外の暑い街あるあるですね(笑)。私が見ていて開催地によって、寝技でブレイクが掛かる時間に統一性がないのもONEの特徴かという気がします。

「こないだのミャンマーの試合とか凄くブレイクが早かったけど、のび太選手とデェダムロンの試合とか違いましたよね。マカオのお客さんの反応とか、どうなんでしょうね?」

――中立なのか、そこは分からないですね。ところでストロー級参戦となると、世界チャンピオンが今、名前も出た同じ日本人の内藤のび太選手です。

「ハイ。もう早く戦わせてほしいです。日本でONEがあるなら、僕とのび太選手がメインで戦って盛り上げたいです。軽量級が軸になる。そういうイベントにしたいですから。

これまでは大きな選手のダイナミックな試合、分かりやすい試合に人気があったかもしれないですけど、僕ものび太選手も厳しい局面で頑張れる。だから、凄く見応えのある試合ができると思っています。

そのためにも今回の試合が大切です。18試合戦ってきて、この試合が勝ったら次はこうなるとかっていう計算をしてきたわけじゃないです。そういうことを考えるのが大嫌いなんで」

――おぉ。

「これまでも5分×2Rの試合だったら、最初の5分を頑張る。そして次の5分を頑張る。そういう一つ一つの積み重ねでやってきました。だから、パシオ戦も5分1Rを順番に取っていく。そうすれば判定で勝てますし、取れる時に一本を取りにいけます。

その結果の積み重ねで、タイトル戦が見えてくれば良いと思っています。仮にのび太選手に挑戦できるなら、それはやっぱり日本でやりたい。そういう気持ちはあります」

Suzuki Knee tap――そのためにも今回の試合が、結果論として次につながることを期待しています。

「打撃でもKOできるパンチも持っていますが、今まで同様にダブルレッグは絶対に見てほしい部分です。スピードも上がり、自分でいうのもアレですがタイミングも研ぎ澄まされてきて、素晴らしいモノになってきているので(笑)」

■ONE56対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]アンドリュー・レオーネ(米国)

<ONE世界フライ級(※61.2キロ)王座決定戦/5分5R>
[王者]カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
[暫定王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
安藤晃司(日本)
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ロブ・リシタ(豪州)

<ストロー級(※56・7キロ)/5分3R>
ジョシュア・パシオ(フィリピン)
鈴木隼人(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
エリック・ケリー(フィリピン)
朴光哲(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チャン・レイ(中国)
サイフル・メリカン(マレーシア)

<女子アトム級 (※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
ジャマリー・トーレス(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
エウベウーバーンズ(ブラジル)
マゴメド・イドリソフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
マルチン・プラチニオ(ポーランド)
ジルベウト・カルバォン(ブラジル)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
レオナルド・アタイジ(ブラジル)
ミカル・パスタルナック(ポーランド)

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