【RFC40】要・注目、BAMMAとM-1を制したベルナウイ「アソルが王座に就いていられる日は長くない」
【写真】1992年9月生まれの24歳。戦績は14勝4敗でBAMMAとM-1ではライト級チャンピオンになっているベルナウイ(C)MMAPLANET
15日(土・現地時間)、韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC 40において、ライト級100万ドルトーナメント本戦が開幕する。
ここではキム・チャンヒョンと対戦するフランスのマンスール・ベルナウイのインタビューを紹介したい。MMAが許されない国でどのようなキャリアを積んできたのか。
ヨーロッパ・メジャーで戦績を積み重ねてきたベルナウイとは一体、どのようなファイターなのだろうか。
──まずトーナメント予選の話になりますが、キ・ウォンビンがテイクダウンに成功しても、下から返しトップを取り返す動きが絶妙でした。
「本当は激しい打撃戦になるかと思っていたけど、接近戦になると彼は組んでテイクダウンをしてきた。ただ、下になった時に彼のボディバランスはそれほど良くなかったので、これはリバーサルできるなって思ったんだ。結局、リバーサルでポジションを取り返すことが勝負の鍵を握り、最終的にはサブミットできたよ」
──あの試合はベルナウイ選手にとって、初めてのアジア、そして韓国での試合でした。ロードFCとこれまで戦ってきたヨーロッパのイベントの間に何か違いを感じることはありましたか。
「僕自身、BAMMA、M-1、そしてKSWと世界でかなり上位にランクされているMMA大会で戦ってきた。そのなかでロードFCはKSWと並びファイターを尊重し、ファンも僕らに敬意を払ってくれるプロモーションだと思う。
MMAのルーツであるアジアで戦うことは僕の夢だったんだ。韓国で戦っていると、アジアのマーシャルアーツ・ムービーに出演してるような気分になったよ(笑)。何より、韓国のファンの熱心さには感激した。また、ここで戦いたいと思っていたので戻って来られて嬉しいよ」
──いよいよ100万ドルが掛かったトーナメントが開始します。
「本当に強いファイターが世界中から集められたと思う。ここで勝ち残り、最終的にチャンピオンになった人間はその賞金を受け取るに相応しいワールドワイドなファイターだ。それが僕になると最高だね」
──フランスではMMAが禁じられています。ベルナウイ選手はどのようにMMAに興味を持つようになったのですか。
「フランスではパウンドが使用できるMMAは認められていない。そしてケージも使っちゃいけないんだ。ただし、ムエタイとグラップリングが融合した試合はある。それはパンクレース、ケンポー、そしてグラップリング・ファイトと呼ばれている。日本にあったKOKルールにとても似ているよ。
僕自身はMMAというかグラップリングとムエタイの練習をしていて、アマチュアだった16歳の時に、今いったようなKOKルールのような試合で年長のプロ選手に2度勝ったんだ。そして18歳の時に100% Fightが行った──フランス中から選手がセレクトされたワンデー8人トーナメントで優勝した。
その次も同じく100% Fightの4人制トーナメントで勝った。そして18歳で100% Fight史上最年少のチャンピオンになったんだよ。だからトーナメント戦は望むところなんだ(笑)。
MMAを続けながら、より真剣にルタリーブリも学ぶようになり、ルタリーブリで欧州チャンピオンになることもできた。MMAに必要な全ての要素の練習をしている。より効果的な技術を取り入れて、コンプリートファイターになりたいと思っているよ」
──では今回の対戦相手キム・チャンヒョンの印象を教えてください。
「経験豊かなタフファイターだよね。特に柔道技には警戒が必要だ。でも韓国人でも日本人でも、中国人ファイターでもアジアでホームヒーローの彼らと戦えることは嬉しい。ノンストップで戦い続けるよ。
僕が彼に対してアドバンテージを持っているとは言えない。ただし、気持ちでは絶対に負けない。彼に勝利を譲るつもりは一切ないよ」
──ところでロードFCではエルボーが禁じられ、また蹴り上げの許容範囲が広いです。この辺りのルールが試合に影響することはありますか。
「その2つの要点をしっかりと把握して、キャンプで準備をしてきた。しっかりと対応できると伝えておくよ。今の僕は刀のようにキレキレだ。ボディは虎のように力強い。サムライと戦うことを光栄に思う。そして、僕がこの場にいる限り、クォン・アソルが王座に就いていられる日は長くないよ」
──ありがとうございました。では、このインタビューに目を通している日本のファンにメッセージをお願いします。
「日本のファンに、そして世界中のMMAファンに感謝している。この試合で勝って、日本の選手と戦えればと思っている。それが僕にとって次の冒険だ。その前にとても強い韓国人ファイターに勝たないといけないけど、とにかくファンの皆に喜んでもらえるよう頑張るよ」
■ROAD FC40対戦カード
<Road FC無差別級選手権試合/5分3R+Ex1R>
[王者]マイティー・モー(米国)
[挑戦者]カン・ドングク(韓国)
<ライト級T1回戦/5分3R>
佐々木信治(日本)
アマチュシン・フーヘンフウ(モンゴル)
<ライト級T1回戦/5分3R>
ナム・ウィチョル(韓国)
トム・サントス(ブラジル)
<ライト級T1回戦/5分3R>
ホニ・トーレス(ブラジル)
エルヌール・アガエフ(ロシア)
<ライト級T1回戦/5分3R>
下石康太(日本)
パク・デソン(韓国)
<ライト級T1回戦/5分3R>
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)
トニーニョ・フリア(ブラジル)
<ライト級T1回戦/5分3R>
キム・チャンヒョン(韓国)
マンスール・ベルナウイ(フランス)
<ライト級T1回戦/5分3R>
シャミール・ザフロフ(ロシア)
レオ・クンツ(米国)
<ライト級T1回戦/5分3R>
バオ・インカン(中国)
レイドン・ロメロ(フィリピン)
<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
キム・フン(韓国)
<女子フライ級/5分2R>
ライカ(日本)
キム・ヘイン(韓国)
<ライト級Tリザーブマッチ/5分2R>
ジョン・ドゥジェ(韓国)
アレクサンダー・メレスコ(ロシア)
<ライト級Tリザーブマッチ/5分2R>
イ・ヒョンソク(韓国)
パク・へジン(韓国)
<ミドル級/5分2R>
イム・ドンファン(韓国)
キム・ジフン(韓国)