【Deep Cage】住村と王座決定戦──長谷川賢─01─「これまでの試合内容? 100点満点で4点です」
【写真】何事にも動じない風な長谷川は、初戦のようなガス欠も準決勝のような負傷も次の試合では許されない (C)MMAPLANET
15日(土)に東京都文京区・後楽園ホールで開催されるDEEP CAGE IMPACT 2017で住村竜市朗とDEEPウェルター級のベルトを賭けた戦う長谷川賢。
このトーナメントは長谷川のために用意されたといっても過言でない、世界へ羽ばたくステップ──のはずだったが、初戦の佐藤洋一郎戦ではまさかのガス欠で、何とか判定勝ちに。
準決勝の片平なぎさ吉幸戦は肉離れを起こし、ギリギリの体調で戦った。つまり、長谷川はウェルター級ではまだ力を出し切れていないという見方が成り立つ。
結果に加えパフォーマンスという点で3度目の正直なるか。長谷川に話を訊いた。
──ウェルター級トーナメントが始まった時点で長谷川選手は当然、自身が優勝するつもりでいたでしょうが、決勝で戦う相手は誰になると思っていましたか。
「これはトーナメント前のMMAPLANETのインタビューでも話させてもらったんですが、初戦で悠太さんが住村選手に勝つと思っていました(笑)。で、それに対して住村選手はイラついていたみたいです。
僕としては決勝も、これまでも相手は誰でも良かった。なんか、僕が守られているようなことも言っているみたいだけど、当てられた相手と戦っているだけで。僕は誰と戦いたいとか、戦いたくないとか一切言ってないですから。
いずれにせよ、準決勝でも奥野(“轟天”泰舗)さんが勝つと思っていたましたし、住村選手が上がってくるのは意外でした。あんまり強いイメージがない選手だし、どこかで奥野さんの一発が当たるって思っていたんで。
イメージでいえば鈴木JAPANに負けた試合とか、そんなに強いっていう印象がない選手だったんですよ」
──トーナメントが始まってから、住村選手は吹っ切れてポテンシャルを発揮するようになった。そう感じます。
「なんか試合を見ていても、そんな気がします。思い切って前に出るようになっているし。だから、弱くはないですよ」
──では長谷川賢のウェルター級での2試合は、どのように振り返ることができますか。
「いやぁ、全然ダメです。4点ぐらいです(苦笑)」
──10点満点で、ですか。
「いえ、100点満点で4点です」
──1回戦のガス欠、2回戦は負傷と想像していた以上に厳しい戦いが続いています。
「初戦はこんなはずじゃないっていう気持ちもあったんですけど、準決勝はもうそんなことを想う余裕もなかったです。ケガを抱えていたけど、とにかく練習しようと割り切っていたら、肉離れをして。で、治ったから練習を再開した日に再発して。
もうヤバイ、どうしようって思いながら日々を過ごしていました。でも、試合はデキることをやるしかしかない。だからセコンドにも『試合中に肉離れをしたら笑ってください』って伝えていたんです。もう完全に吹っ切れていましたね」
──ウェルター級の長谷川選手の力量が見えない。Titan FCでのライトヘビー級で勝利したマット・トンプソン戦、敗れましたがRIZINのブレナン・ワード戦の力をウェルター級で発揮できるのか未知数なままです。
「ありがとうございます。マット・トンプソン戦のことを触れてくれるのは岡見(勇信)さんぐらいでしたから。そうですね、ブレナン・ワードとやった時の自分だったら、このトーナメントで負けるわけもないし、苦戦もしない。動きはここ2試合とは違いますね。
ぶっちゃけ佐藤洋一郎戦はめちゃくちゃ調子が良かったんです──試合前、試合直前のアップまで。でも、試合中に急にあんな風になってしまって」
──トラウマにはなっていないですか。
「それはないです。MMAを戦っていると、試合中に拳が折れたり、眼窩底が折れることもある。だから、急に動けなくなることもあるでしょう。そこを気にしていると、戦えないです」
──では、不安はない?
「いえ、それがホントに色々と考えてしまっていました。でも、パンクラスで三浦(広光)選手と阿部(大治)選手の試合を見て、家に戻って横になったら吹っ切れていたんです。もう、なんでも良いやって(笑)。
トーナメント優勝だとか、ベルトだとか、UFCだとかって言っても、とにかく住村と戦うことに変わりはない。どっちが強いかという──単純な話だろうって。その繰り返しでやってきて、いつもと変わりないんだと思えるようになりました」
<この項、続く>
■Deep Cage Impact対戦カード
<DEEPウェルター級王座決定戦/5分3R>
長谷川賢(日本)
住村竜市朗(日本)
<DEEPフェザー級王座決定戦/5分3R>
上迫博仁(日本)
石司晃一(日本)
<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
シング・心・ジャディブ(インド)
ロッキー・マルチネス(グアム)
<女子47キロ>
しなしさとこ(日本)
太田千秋(日本)
<ライト級>
江藤公洋(日本)
ジョン・ソクチャン(韓国)
<バンタム級>
高野優樹(日本)
窪田泰斗(日本)
<フライ級>
石橋幸太(日本)
聡-S DATE(日本)
<ストロー級>
村元友太郎(日本)
川原波輝(日本)
<オープニングファイト バンタム級/5分2R>
小川顕広(日本)
白川“Dark”陸斗(日本)