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【Shooto】タクミに完勝、高橋遼伍がターゲットの青井人―02―「1試合、1試合強くなっている」

Aoi & Nakakura【写真】どこから見ても強面でありながら、明晰なMMA頭脳を持つBlows中蔵代表と青井(C)KAORI SUGAWARA

25日(日)、プロフェッショナル修斗公式戦が大阪府浪速区のエディオンアリーナで開催された。

同大会でタクミに圧勝した青井人――20歳。

結果的に日本のMMA界の鉄人のキャリアを幕引きとして20歳の若いファイターは試合終了後に環太平洋フェザー級王者に対戦要求――も、その裏にうかがえる不安はケージでの佇まいと大きなギャップが感じられた。

<青井人インタビューPart.01はコチラから>

――立って良し、寝て良しのトータルファイターだということですね、青井選手は。

Blows中蔵隆志代表 まぁ、あとはそこにレスリングをどんな風に取り入れていくかですね。

Aoi Knee――飛びヒザを何度も見せていました。あの辺りは気分が乗っていた攻撃なのでしょうか。

「あの辺は流れでもあるんですが、構えとか見て最後のも含めて当たると思って出しています。だから、狙っているといっちゃ狙っているんです。タイミングというのが僕のなかでは分かるんです。最後はストレートを当てて、そのあとの一瞬の間合いが掴めているんが分かるんです。タイミングとか距離とか」

――つまり天性の一撃ではないですか(笑)。

「タクミ選手が嫌がって、下がりながら頭をも下げて、足を取りに来るような動作が見えたので、あそこで行けば当たるのは分かりました」

――繰り返しになりますが、最後のパウンドは一撃ごとにダメージが当たる怖いパウンドでした。

中蔵 あれは怖かったですね。青井のセコンドに就いていた僕でさえも。ただ、タクミさんと戦ううえで不安はあったのですが、この勝ち方ができれば……もう決定的になったと思います。これからはピークを目指す者同士の対戦に向かっていけます。

Aoi Jin――そのなかで試合が怖い、試合が終わった直後に次の試合をアピールするなんて考えられないと言っていた青井選手ですが、勝利後に環太平洋フェザー級チャンピオンの高橋遼伍選手への挑戦を宣言しました。

「アレは……もう、いうしかない状況になっていますし。僕はもうプロモーターが決めたオファーは受けるだけで、そうなるとこの試合に勝ったら、そういう流れになるし……。もう高橋選手しかない(苦笑)。でも、あっ言うてもうたって……凄く怖くなってきて」

――高橋選手と青井選手、これは楽しみです。

「(苦笑)。もう、そういう流れならしょうがないですね。いやぁ、怖いですよ。あのローキックとか。でも、勝てば高橋選手と当たるのは流れなので、そこはしっかりと対策を練っていかないといけないです」

――あの飛びヒザ、パウンドを打つ人間にそんなこと言われたくないと思います(笑)。

「今日のアレはここしかない。あそこを逃すと、タクミ選手は逆転勝ちを何度もしてきたので、必死に殴っただけなんですよ」

――思い切りの良さがセンスなのでしょうか。

中蔵 本来は皆、できるもの。持っているものだと思います。でも、試合になるとそうじゃない。青井は神経伝達の制約が少ない選手やと思います。だから身体能力が高いと言われるんやと。

――もう高橋選手との期待が高まる一途です。

「う~ん、そうなるみたいなので頑張ります(苦笑)」

――本当にケージの中と勢いが違います(笑)。

「今日の試合とか見てもらっても分かってもらえると思いますけど、試合前は弱気な面があっても試合では強気でいけるんで。1試合、1試合強くなっていっているという実感もあるので、そこを期待して見てほしいです」

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