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【ONE57】23勝0敗の世界王者アクメトフが復活、暫定王者モライシュと統一戦。ケージ・シラットも!!

Akhmetov vs Moraes【写真】キャリア13勝1敗だったモライシュを破り、23連勝を達成しベルトを増したアクメトフ(C)ONE

21日(水・現地時間)、ONEより7月29日(土・同)にインドネシア・スラバヤのGORケルタジャヤ・アリーナで開催されるONE56「Conquest of Kings」でカイラット・アクメトフ×アドリアーノ・モライシュのフライ級統一戦が組まれることが発表された。


シンガポール、フィリピン、マレーシアと並び活動開始当初からONEのサーキットとして定期的に大会が開かれてきたインドネシアで、ついに首都ジャカルタ以外の都市でイベントが開催されることとなった。

スラバヤは東ジャワ州の首都で人口300万、インドネシア第2の都市だ。その初進出となる街でのメインイベントで、ついONE世界フライ級王者アクメトフが実戦復帰を果たす。29歳のカザフスタン人MMAファイターは2010年5月のデビュー以来、実に23勝0敗という戦績を誇っている。

Kairat Akhmetov母国のアラッシュPRIDE FCやリトアニアのブシドーMMAが主宰する大会でキャリアを詰み、22勝0敗でONEと契約。2015年11月に初戦で世界王者モライシュを破り、いきなり頂点に立った。しかし、その理由がONEから発表されることはなかったが、世界王者になって移行、アクメトフの試合出場が途絶えベルトが返上もしくは剥奪されることはなかった。

1年9カ月の沈黙を破って復活するアクメトフは、彼の欠場中の昨年8月にディレク・バティロフを破り暫定王者になった前王者モライシュといきなりの王座統一戦に挑む。前回の対戦ではサウスポーの構えから切れ味鋭い打撃を繰り出し、組みでもモライシュを上回りテイクダウンを幾度となく決めたアクメトフ。この2年間のブランクがどう影響するかが、まずは焦点となる。

この他、バンタム級でレアンドロ・イッサがトニ・タウルと戦う一戦、またONEミドル級で3連勝中のマルチン・プラチニオが昨年9月に水野竜也を破っているジルベウト・ガルバォンと対戦するカードも明らかとなっている。今年の1月に王者ヴィタリー・ビクダシュへの挑戦が決まっていたが負傷でチャンスを逸したプラチニオは、再び挑戦権を獲得するためのステージから仕切り直すこととなった。

また42歳を迎えた元WBA世界スーパーフェザー級王者ヨーサナン・シッチョートンはジェロム・S・ペイと我が道を征くMMA5戦目を戦う。そして、ひそかに注目なのがケージのなかで初めて組まれるシラット・マッチだ。

Silatインドネシアでは当地ではプンチャク・シラットと呼ばれている東南アジアの土着武術、本来は暗器やナイフを使用する白兵戦武術のシラットだが、道着着用、素手、顔面へのパンチなし、そして胸に防具をつけ突き、蹴り、マットに手をついての足払い、スライディングによる足払い、カニ挟み、一瞬の組みからの投げなどが認められた競技会が行われている。果たしてサークル・ケージのなかで、どのようなルール&コスチュームでシラットの試合が組まれるのか非常に楽しみだ。

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