【UFC212】タフ&ビューティー、クラウジア・ガデーリャ×カロリーナ・コバケビッチ
【写真】MMAとして長所を伸ばすガデーリャ、短所を補うコバケビッチ(C)Zuffa LLC/Getty Images
3日(土・現地時間)にブラジル・リオデジャネイロのジュネス・アリーナで開催されるUFC212「Aldo vs Holloway」。メインは大会名にあるようにジョゼ・アルドとマックス・ホロウェイが戦うUFC世界フェザー級王座統一戦だ。そして、セミでは女子ストロー級トップ対決=クラウジア・ガデーリャ×カロリーナ・コバケビッチ戦が組まれている。
ヨアナ・イェンジェチックに挑み、敗れた者同士。ただし、ガデーリャはテイクダウンから寝技に持ち込み、コバケビッチは右フックを当ててケージ際に後退させるなど、圧倒的な強さを誇る女王をもっとも苦しめたファイターである。
ガデーリャは世界挑戦失敗の後、ジャクソン・ウィンクルジョンMMAに移籍し、その接近戦での打撃の強さをコートニー・ケイシー相手に見せつけた。一方、コバケビッチはこの敵地リオでのガデーリャとの試合が復帰戦となる。
前述したように近距離での打撃が進歩しているガデーリャだが、その場に立ち止まってのファイトでは、イェンジェチックの腰を落とさせたコバケビッチが一枚上だ。よって、いかに打撃でつりつつ打撃戦に流されずに、軸となるテイクダウンから寝技で攻めることができるかが重要になってくる。
対して、コバケビッチは当然テイクダウンを食らわないこと。左右構えの利点を生かして、前足を後ろに下げる動作で角度をつける。この動きでテイクダウン狙いの射角から外れ、自らの攻撃に移ることが一番の理想形となろう。もちろん簡単ではない。簡単ではないからこそ、彼女も所属するシャーククラブでレスリングの強化に励んでいる。
テイクダウンが切れると、ワキを差してガデーリャの頭を上げさせて、首相撲からヒザという武器もコバケビッチは持っている。ガデーリャ特有の鋭い踏み込み、拳の圧力が加わったテイクダウンの流れをコバケビッチが如何に遮断するか。
寝技に持ち込まれると、スプロールゲームに持ち込めず一気に勝負を決められる可能性もあるため、打の圧力と攻守・テイクダウンのセットアップが、カギを握るヨアナ・イェンジェチック以下、最強を決める戦いだ。
■ UFC 212対戦カード
<UFC世界フェザー級王座統一戦/5分5R>
[王者]ジョゼ・アルド(ブラジル)
[暫定王者]マックス・ホロウェイ(米国)
<ストロー級/5分3R>
クラウジア・ガデーリャ(ブラジル)
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
<ミドル級/5分3R>
ヴィトー・ベウフォート(ブラジル)
ネイト・マーコート(米国)
<ミドル級/5分3R>
パウロ・ボハンチーニャ(ブラジル)
オルワレ・バンボゼ(ナイジェリア)
<ウェルター級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス(米国)
エリック・シウバ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
マルロン・モラエス(ブラジル)
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
アントニオ・カーロス・ジュニオール(ブラジル)
エリック・スパイスリー(米国)
<バンタム級/5分3R>
ジョニー・エドゥアルド(ブラジル)
マット・ロペス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ビビアン・ペレイラ(ブラジル)
ジェイミー・モーイル(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ルーアン・シャガス(ブラジル)
ジム・ウォルヘッド(英国)
<フライ級/5分3R>
マルコ・ベルトラン(メキシコ)
デイヴィソン・アルカントラ(ブラジル)