【UFN110】NZ大会でヴォルカノフスキーと対戦、廣田瑞人─01─「なんでNZ!!」の憤りの理由は
【写真】動じることがない廣田。それでもシンガポール大会出場を逃したことには怒りを隠せなかった(C)MMAPLANET
6月11日(日・現地時間)にニュージーランドのオークランド、ベクター・アリーナで開催されるUFC Fight Night110「Hunt vs Lewis」に出場する廣田瑞人。
対戦相手はPXCで矢地祐介に、UFCでは粕谷優介を相手に2戦2勝、前者は三角絞め、後者はパウンドアウトしているアレックス・ヴォルカノフスキーだ。
昨年12月にコール・ミラーを破りUFC初勝利を挙げた廣田にとって、またもタフな相手があてがわれた。そして、翌週にはシンガポール大会があり、3人の日本人選手が出場するなかで季節が逆のニュージーランドへ赴く廣田の心情を尋ねた。
──1週間後のシンガポール大会ではなく、ニュージーランド出場となりました。
「いやぁ、イラつきました。『ふざけんなよ』って最初は思いました。ずっとマネージャーからもシンガポールで試合をしたいとUFCには伝えてもらっていたのに……。なんで、ニュージーランドに行かないといけないんだって」
──やはりシンガポールとニュージーランドでは違いますか。
「アジアとオセアニアですからね。飛行機に乗っている時間も3時間から4時間は違いますし。それと税金が結構、変わってくるんです。ホント、ふざけるなよって」
──つまりはそこですか(笑)。水垣偉弥選手と被るキャラになってしまいます……。
「ただでさえ、試合がそんなに組まれないので、税金でいくら引かれるっていうのは大きいですよ。ホントにこれはデカいです。たった1週間違いで、シンガポールはTAXが引かれないのに……」
──いやぁ、かなり生々しい話になってきました(苦笑)。
「まぁ、本当は飛行機云々ではなくて、そっちの方が大きな問題でした(笑)。それにシンガポールが温かくて、ニュージーランドは冬だっていうのも、気にはなりますけど……。気候でもシンガポールの方が良かったですね。
いずれにせよ、勝って日本大会につなげたいですね。日本大会があるなら(※取材後に正式発表された)」
──対戦相手のアレックス・ヴォルカノフスキーはタイ在住のオーストラリア人、どちらに地の利があるのかといえば移動時間、風土的にもヴォルカノフスキーかもしれないですね。
「う~ん、まぁ向こうも夏から冬に行くというコトですしね、気にしないようにします」
──そのヴォルカノフスキーの印象は?
「一発があって、ガツガツと前に出てきますね。同時に粘り強さ持っているような感じがします。そういう印象ですね。ハイ」
──それはヴォルカノフスキーが誰と戦った試合を見て感じたことですか。
「矢地(祐介)選手と粕谷(優介)選手との試合、それともう一人、背の高い相手と戦った時の試合映像を見ました。どの試合を見ても気持ちの強さが感じられました」
──ガツガツくるのと、距離を取られるのではどちらが戦いやすいですか。ヴォルカノフスキーは典型的なガツガツとくるタイプですが。
「まぁ、覚悟を決めてやろうと思っています。あれだけガツガツと前に出て来るから、根性勝負になるでしょうね。ただ、背が高くないので自分のパンチも当たるはずです。前回の試合で戦ったコール・ミラーを相手にするよりも、強いパンチを入れることができると思います」
<この項、続く>