【UFC211】テキサス州は新規則取り入れず、バルゾラがTD取り続けベニテスに判定勝ち
<フェザー級/5分3R>
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ガブリエル・ベニテス(メキシコ)
右ジャブから左ストレート、強烈な左ローを放っていったベニテス。ガードの低い構えのバルゾラの踏み込みをバックステップでかわしたベニテスが左ロー、そして左ストレートを打ち込む。続いて左ミドルを蹴られながらキャッチしてテイクダウンに成功したバルゾラは、腕十字をかわすもスクランブルに持ち込まれスタンドに戻る。
すぐにダブルレッグで尻餅をつかされたベニテスだが、直ちに立ち上がる。バルゾラは右ハイを繰り出すが、ベニテスは左ストレート、左ミドルを蹴り込む。バルゾラはヒザをボディに入れ、ボディを打たれながらダブルレッグで尻餅まで持ち込む。スタンドで離れたベニテスは腹が以外に効いているか、やや動きが落ちてきた。それでも左ストレートをヒットしたベニテスは、左ロー、そして左ミドルを蹴り込む。バルゾラも左ストレートに左フックを返して、ダブルレッグから持ち上げてスラム。ベニテスの腕十字を防いだところで初回が終わった。
2R、バルゾラの右ハイをブロックしたベニテスが左フックを入れ、左ハイをガードの上から蹴り込む。ワンツーで前に出たバルゾラが、またもダブルレッグを決める。担ぎパスからスクランブルになるも、両者は距離を取り直す。粗い右を振りながら距離を詰めたバルゾラ。またもダブルレッグへ。簡単に倒れすぎるベニテスは、ついにハーフで抑えられる。左腕を差して立ち上がったベニテスは左ロー、バルゾラはダブルレッグからバックコントロールへ。
胸を合わせたべテニスが離れると左ヒザをボディに突き刺す。拳の位置が低いバルゾラの右がベニテスの顔面に届き、またもダブルレッグ→テイクダウン→スクランブルという展開に。削られてきたベニテスに対し、バルゾラは距離を詰めてパンチ、ヒザを入れてケージに押し込む。この回はバルゾラのラウンドとなった。
最終回、右を伸ばして前に出るバルゾラ。ベニテスは左ミドルを入れるが、ダブルレッグでテイクダウンを許す。ハイガードを捌いてバックに回ったバルゾラがRNCへ。腰をずらして逃げる逃げたベニテスが胸を合わせて立ち上がる。
そのベニテスが左ストレート、左ハイを繰り出す。バルゾラも右ミドルを返すが、極めに行ったことでスタミナをロスしたか。ダブルを切られ、自ら離れたバルゾラは組んでもケージに押し込む展開も自ら離れるようになる。残り2分、口を大きく開けるバルゾラのダブルレッグは決まらず、ベニテスが動きながら蹴りを繰り出す。それでもテイクダウンを決めたバルゾラは腕十字狙いを外してバック、ベニテスは立ちがって胸を合わせる。
最後の30秒、荒い打撃戦を懸命に繰り広げたバルゾラだったが、終了直前に左フックを被弾して腰から崩れる。ここでタイムアップを迎えた一戦はバルゾラが3‐0の判定勝利を手にした。テキサス州のコミッションは新レギュレーションを取り入れていないことも、判定結果を左右したか。「ペルーとATTでハードに練習して成長できた。最後はテイクダウンで勝っていたから、打撃でもやれるところを見せたかった。どんなメキシカンと戦っても負けない」とバルゾラは話した。