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【Shooto】加藤惇と対戦する魚井フルスイング、充実の今─02─「HEARTSはぼんやりした練習がない」

Uoi Fullswing【写真】しっかりとポスターと小道具も用意し、大会をアピールした魚井。その小道具を懸命にポスターに貼り付けてくれたのが、HEARTSの同門・飯野建夫。この雰囲気こそ、今の魚井の好調を支えている要因に違いない(C)MMAPLANT

12日(金)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦で加藤惇と対戦する魚井フルスイングのインタビュー後編。

謎の白帯時代から、昨年来の絶好調振りの裏には東京へ移りHearts所属となった事実は見逃せない。ZSTチャンプ加藤との対戦に修斗サイドの期待を感じ、さらにモチベーションが高まるフルスイングは「頭をカチ割る」と勝利宣言した。

<魚井フルスイング インタビューPart.01はコチラから>


──デモリッションで白帯選手は平安孝行選手に敗れました。

「気持ちの問題ですね。安全に行こうとして。カットもあって印象も悪かったし……あの試合の負けで、『何も変わっていない』と思い知りました。30歳になろうとしているのにウダウダやっていて。

あの後、プーケットトップチームで1、2週間ほど練習して、帰国してからも『このまま関西におっても、どうしょうもない』と思うようになりました。で、海外か東京か。東京の方が言葉が分かるし、仕事にもありつけそうだったんで。

ただ、あの時点で格闘技を辞めることも間違いじゃないと思っていました。でも、それじゃスッキリしない。ジムを変わって、東京に出てやるのも人に迷惑かけるし、しんどいことです。けれども、あのまま格闘技を離れたら、頭がおかしくなりそうやってなったんです(笑)。だから、やり切ろうと思って東京に出てきました」

──晴れてHEARTSの所属になったと。

「まず新宿近辺に住むことにしたんです。で、知り合いに『ここは行くべき』というジムをいくつか教わっていて、そのなかの一つがHEARTSでした。いくつか回って、ここなら家から近い。自転車や歩きでも通える。それが一番の理由です」

──なんとも、大沢(ケンジ)代表がガッカリするような返答です(笑)。ただ東京に出てくると家賃や生活費を稼ぐのが第一になって、練習が思ったようにできなくなるケースもあります。

「僕の場合はもう年齢も年齢やし、ここでダメなら格闘技は続けられないから、そういう方に振れることがなかったです。格闘技をする以外、用事もないですし。金を使うこともないですからね」

──以来、8勝1敗と絶好調です。HEARTSの水が合いましたか。

「それはあると思います。心機一転じゃないですけど……でも、なぜ勝てるようなったことは分からないです。こっちに来てから体調が良いですね。年は取っていくのですが、体は戻っていく。それと良くも悪くも試合感覚が短いのが噛み合った感じです」

──リングネームもフルスイングになり(笑)。

「大沢代表がパンチを振り回す自分を見て、『お前面白いよ。フルスイング魚井か、魚井フルスイングで行こう』って(笑)」

──このところの7連勝は実に僅か13カ月で達成したものです。

「メチャクチャですよね(笑)。HEARTSはレスリングが強い人が多くて。練習ではただやられるだけ。本当にやられるだけなんですけど、試合になるとしんどく感じなくなりました。技術もそうだし、圧力も全然違うので試合では寝かされる気がしなくなったんです。

それでもレスリングを強化したことで打撃が当たるようになったというのは感じます。何より、大沢代表とHEARTSのプロ選手が皆で考えて練習している。ぼんやりしたスパーや技練なんかなくて。皆が目的意識を持っているので、間違っていたら声も掛けてもらえますし、そんな雰囲気に凄く助けられています」

──プロ練習では同じバンタム級では日本を代表する金原正徳選手、水垣偉弥選手も参加しています。

「仕事のシフトの兼ね合いで出られないこともあるのですが、来られる時は稽古をつけてもらっています。凄く有り難いです。本当に強いですから。殺さないようにしてくれているんですけど、いつも『殺される』って思います(笑)」

──今回、上位ランカーでなく初参戦の選手と戦うことについてはどのように捉えていますか。

「他団体のチャンピオンさんですからね。メインカードで戦うような人に対して、僕が修斗から出て相手する。それは素直に嬉しいです。色々な人の協力があって、加藤選手の参戦が実現したと聞いています。そういう試合で戦うことができることは、価値の有ることだと思っています。

ここでしっかりと勝って、チャンピオンシップに進みたいですね……バチッとお客さんが盛り上がる試合をするので。ただ、もうそうそう続かないと思っています(笑)。ここのところはでき過ぎで。相手もそんな先入観があるので、パァっといけているようなもんで」

──ハハハ、いきなりトーンダウンですが、最後に意気込みをお願いします。

「これまで通り、フルスイングで頭をカチ割ります!!」

■プロ修斗対戦カード

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
アーノルド・クエロ(フランス)

<ライト級/5分3R>
川名雄生(日本)
鈴木槙吾(日本)

<ジュニア修斗55キロ契約/4分1R>
有馬鉄太(日本)
内田滝琉(日本)

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
加藤惇(日本)

<ライト級/5分3R>
大尊伸光(日本)
木村孔明(日本)

<インフィニティリーグ2017フェザー級/5分2R>
内藤太尊(日本)
TOMA(日本)

<バンタム級/5分2R>
海下“DRAGON”竜太(日本)
榎本明(日本)

<新人王決定T2回戦バンタム級/5分2R>
よしずみ(日本)
Jセロウ若林(日本)

<バンタム級/5分2R>
本田良介(日本)
関口祐冬(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩木 啓(日本)
大越崇弘(日本)

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