【Bellator178】仕掛け続けるクイーンをせき止めたアワッドが、3-0の判定勝ち
<165ポンド契約/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ライアン・クイーン(米国)
左ハイを見せたアワッド。クイーンが右ローを返す。テイクダウン狙いのクイーンにアッパーを入れたアワッドは、腰が落ちたクイーンにパンチを纏める。クイーンのテイクダウン狙いの勢いを利用したアワッドはアームロックへ。頭を挟んでいた足を抜いてスタンドに戻ると、アワッドはサイドキック。クイーンはダブルレッグを決めるが、アワッドはケージウォークからスクランブルに。
がぶってヒザを入れるとクイーンは動きの止まったアワッドにダースチョークを仕掛ける。外してスタンドに戻ったアワッドにシングルレッグを仕掛けたクイーンは切られて鉄槌を被弾する。アワッドはクイーンの立ち上がり際に左ハイを蹴っていく。フックの連打でダブルレッグに移行するクイーンが、バックを狙ったところで初回が終了した。
2R、右ミドルからシングルに入ったクイーンがバックを制して両足をフックしていく。アワッドが胸を合わせようとすると、ボディロックに切り替えてトップを取り切る。さらにサイドバックからバックに回ってRNCへ。尻がずれている状態から背中に回るも、なぜか自ら尻をずらす。ここでアワッドが胸を合わせ、アームロック狙いを切ってトップを取り返す。
潜らせずにパウンドを落とすアワッドだったが、疲れたのか胸への蹴り上げでスペースを作って間を置いてしまう。すかさずダブルレッグでトップを取ったクイーンに対し、アワッドはブリッジでリバーサル。目まぐるしいトップ争いのなかでアワッドはパスに成功し鉄槌、さらにマウンドからパンチとエルボーを連打。終盤の猛攻でアワッドがこの回も取った。
最終回、クイーンはダブルレッグでテイクダウンを奪い、バックからマウントを狙う。クイーンの方に体を起こしてスクランブルに持ち込んだアワッドが立ち上がる。即ダブルレッグで尻もちをつかせたクイーンだが、ここも抑えることができずにアワッドが上を取る。ハイガードにパンチを落とすアワッドだが、クイーンも背中を譲りつつ立ち上がった胸を合わせる。
一旦離れた両者、すぐにクイーンが組んで左の脇を差し上げる。強引な投げを潰され下になったクイーンをパス、シングルレ狙いはバックコントロールとアワッドが試合をリードする。バックを取られそうになったクイーンが前転も、アワッドをついていってバックマウント&RNCへ。ここでタイムアップとなり、アワッドが3-0の判定勝ちを手にした。
「家族のために戦っている。皆はブーイングするけど、ライアンも俺も全てを出し切った。俺はMMAファイターだ。ストライカーでもレスラーでも、グラップラーでもない。ファイターなんだ」と勝者は語った。