【Shooto】新世代対決=覇彌斗戦に臨む、田丸匠 「格闘技に真剣になるきっかけをくれた選手」
【写真】ピーク世代が海外へ目を向けた修斗にあって、彼らが新たな時代を構築していかなければならない (C)SUSTAIN
24日(金)に東京都文京区の後楽園ホールで開催される「プロフェッショナル修斗公式戦」。環太平洋バンタム級選手権試合=チャンピオン石橋佳大×チャレンジャー佐藤将光戦がメインの同大会では、セミで新世代シューター対決が組まれている。
1996年1月生まれ、21歳の田丸と1995年5月生まれ、今年で22歳になる覇彌斗。田丸は昨年11月に元プロ修斗世界王者・漆谷康宏を倒し、覇彌斗は1月にDEEP&パンクラス王者だった前田吉朗を下している。
世代超えを果たした若い2人が、この試合に対しどのような想いでいるのか。主催するサステインから両者の意気込みが届いたので、ここではまず田丸の声を紹介したい。
「どの局面でも倒せると思うし、きっちり力の差を見せて叩き潰す」
――覇彌斗戦が近づいてきましたが、コンディションはいかがですか。
「試合の1週間前でも練習の量は落ちてなくて、そこからはスパーリングより動きの調整という感じで練習を続けています」
――田丸選手は試合の直前まで動くタイプですか。
「そうですね。2~3日前までは普通に動いています」
――前回の漆谷康宏戦を終えて、意識している練習はありましたか。
「近距離の打撃に関して漆谷選手はとても上手くて、自分に足りないものがよく分かりました。そういった自分の伸びしろになる部分はたくさん練習してきました」
――今回の覇彌斗戦は1月の後楽園大会終了後に両者の間でやりとりがあって決まった試合です。覇家斗選手から対戦要求があり、ケージで並んだ時にはどんな心境でした?
「最初は『おっ! 面白いな』と思ったんですけど、それからだんだんとムカついてきました(苦笑)。僕に勝てると思っているのがしゃくに触るし、僕は上に行きたくてやっているのに後ろから引っ張られた感じがしました」
――いざ試合が決まってからの心境は?
「多少は若くて勢いがある選手とやっても面白いかなと思うし、ここできっちり力の差を見せて叩き潰すのも良いかなと思います」
――田丸選手と覇彌斗選手は年も同じで、アマチュアでも同期になるんですよね。
「そうですね。実は僕がフリーターになって『これで負けたらやべえぞ』と思って出場したアマ修で試合したのが覇彌斗選手だったんですよ。しかもその時、僕は覇彌斗選手に負けてしまって…。そこで格闘技に対して気持ちが入ったんで、アマチュア時代に覇彌斗選手と戦ったことは僕にとってターニングポイントなんですよね。ある意味、覇彌斗選手は僕が格闘技に真剣になるきっかけをくれた選手です」
――なるほど。とはいえ田丸選手としてはプロの舞台で圧勝することがテーマですよね。
「もちろん。漆谷戦の時もそうだったんですけど、僕はどの局面でも倒せると思っているし、そのための準備をしています。どこで終わるかは分かりませんが、どこでも終わらせます」
――また1月の後楽園大会後のケージ上から世界王者の扇久保博正選手に「この試合の勝った方とやってほしい」という対戦アピールもありました。
「あれは自然に出ていましたね。だから本音だと思います」
――力の差を見せて「田丸だったら扇久保に勝てるんじゃないか?」と思わせる試合にしたいですか。
「正直、今の自分が扇久保選手に勝てるかどうかは分かりません。でも刺し違えることは出来ると思うし、僕の方が伸びしろはあるので、もし扇久保選手と戦う時が来たら、僕は間違いなく成長していると思います」
――それでは最後にファンのみなさんにどんな試合を見せたいと思いますか。
「レベルの差と格の違いを見せて、後楽園ホールが一体になるような試合をすることが理想です」
■ プロ修斗 対戦カード
<環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 石橋佳大(日本)
[挑戦者] 佐藤将光(日本)
<フライ級/5分3R>
覇彌斗(日本)
田丸匠(日本)
<バンタム級/5分3R>
小蒼卓也(日本)
魚井フルスイング(日本)
<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
大里洋志(日本)
<フライ級/5分3R>
井上学(日本)
梶川卓(日本)
<インフィニティリーグ2017フェザー級/5分2R>
内藤太尊(日本)
三上譲治(日本)
<ウェルター級/5分2R>
田口泰地(日本)
上野勇貴(日本)
<2017年新人王決定T1回戦バンタム級/5分2R>
伊藤聖剛(日本)
よしずみ(日本)
<2017年新人王決定T1回戦ライト級/5分2R>
Ju-sei Aquila(日本)
森修(日本)
<キッズ修斗52キロ契約/3分1R>
大塚歩空(日本)
高澤浩和(日本)