【Bellator177】コールドウェル欠場、ダンタスに挑むのはLFA王者イーゴ──という地殻変動??
【写真】ある意味、やや評価落ち目のコールドウェルよりも楽しみなイーゴのドゥドゥへの挑戦だ (C)MMAPLANET
14日(火・現地時間)、Bellatorより4月14日(金・同)にハンガリーの首都ブダペストのパップ・ラズロ・ブタペスト・スポータレナで開催されるベラトール177のメインが、ドゥドゥ・ダンタス×レアンドロ・イーゴとなることが発表された。
当初の予定ではダリオン・コールドウェルがダンタスに対戦予定だったが、負傷しこの日に世界挑戦できるまでの回復が見込めないことで欠場が決まった。昨年12月のタッカービル連戦で仕立て上げたストーリーが水泡にかすなど、コールドウェルには残念なケースが増えている。
ただし、代役出場とはいえイーゴのベラトール出場はクリーンヒットだ。戦績17勝2敗のLFAバンタム級王者は、1989年生まれの28歳。ブラジルのローカルプロモーションのチャンピオンを経てRFAと契約、直後にTUFブラジル04に出場も2回戦敗退でオクタゴン・デビューとはならなかった。
それでも再びRFAへ戻り、バンタム級のベルトを獲得。レガシーFCとの合体により、1月にスティーブン・ピーターソンと初代LFAバンタム級王座決定戦を戦うや、判定勝ちを収め北米最大のフィーダーショーで頂点に立った。
当然、イーゴとしてはUFCとの契約を狙っていたと思われるが、昨今のリストラ傾向にあるUFCの門戸は決して広くない。そこでレジェンドや元UFCファイターの獲得でグレードアップしている世界第2位のプロモーション=ベラトールは、いきなりの世界王座挑戦という好待遇でイーゴを迎え入れることになる。
LFAからUFCでなく、ベラトールへというのは旧レガシーFCミドル級王者のラファエル・ロバトJrに見られるリクルートだ。この辺りにも、現在の北米MMAシーンの状況、ちょっとした地学変動が垣間見られる。
またイーゴが所属するピッチブル・ブラザースには、5年以上もベラトールのトップ戦線で活躍していたパトリッキー&パトリシオのフレイレ兄弟が属している。つまりイーゴにとって、初戦となるベラトールは勝手知ったる他人の家という見方がなりたつ。打撃でもレスリングでも、そして柔術でも真っ向勝負、正面突破スタイルのイーゴが相手の良さを消して戦うダンタスに挑戦──自分のスタイル、我儘を通せたファイターの腰にベルトが巻かれることになるだろう。