【ONE52】打撃でフアンを寄せ付けず、リーが最後はパウンドアウトで初防衛に成功
<ONE女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
アンジェラ・リー(シンガポール)
Def.3R3分37秒by TKO
ジェニー・フアン(台湾)
リーがローからフックを振るう。フアンは続いて右ローを蹴られ、左ジャブを受ける。近距離では首相撲からヒザ蹴り、離れてワンツー、再びヒザ蹴りとリーがスタンドでペースを握る。ワンツーからの左ミドルはキャッチされかかったが、離れて右ロー、フアンが前に出てくるところにワンツーを入れる。組みたいフアンだが、左フックを連打され距離を取らざるを得ない。
残り2分半を切り、リーが左右のロー、さらにヒザ蹴りから左フックを打ち込む。リーは右ストレートで動きが止ったフアンに連打、離れても追いかけてパンチのヒザでラッシュを掛ける。ケージに詰まったフアンは右を振るって左に回るが、右ミドルを受けてワンツーを顔面にヒットされる。右ストレート、左アッパーを打たれも立ち続けるフアン。終了間際にも左フックとヒザと攻め込まれながら、ラウンド終了後にファンに手を振る余裕を見せた。
2R、オーバーハンドを放つフアンは、距離が合っていない。リーチの差を生かして左ジャブ、前蹴りを打ち込んだリーが首相撲&ヒザ蹴り、さらにパンチを畳み込む。右フックで頭が揺れるフアンは、それでもパンチを振るって前に出てくる。左ストレートをいつ抜き、左フックを攻め続けるリーが左インサイドローからワンツーと見事なコンビネーションを見せる。
さらにケージに押し込んでエルボー、ヒザと攻め疲れが心配になるほど一方的にリーが攻め続ける。と、リーのローがフアンの急所に入り試合が中断される。再開後、リーはヒザ、左右の蹴り、パンチで前に出る。左を当てられも構わずリーは前進し、右ローを入れ、左フックから右、そしてパンチの連打へ。頭が揺れるようになったフアンは殴られてもクリンチも、ヒザをボディに突き刺されて離れる。リーは続けて右、左とヒザを決めたが、フアンは倒れずラウンド終了を迎えた。
これだけ打撃を入れても、ダウンがないのはリーの打撃にパワーがないのか、フアンが異様にタフなのか……。
3R、ローを蹴り合った両者。リーはワンツー&ヒザ蹴りとこれまでと同じように打撃に優勢に試合を進める。下がりながら右オーバーハンドを繰り出すフアンは、ケージに押し込まれて左アッパー、右エルボーを被弾する。首相撲&ヒザで顔面を攻撃され、右ストレート、右エルボー、打たれ続けるフアンをがぶって寝技に引き込んでリーがバックを狙いつつ、トップを奪取しパンチを落とす。
バックを制したリーはワンフックから右のパンチ、打たれ続けるフアンに思い切り右のパンチ&鉄槌を落とす。体が伸びて、動きがなくなったフアンを見てついにレフェリーが試合をストップ、リーが圧勝で初防衛に成功した。
「ONEチャンピオンシップのケージは私のホーム。バンコクで防衛できて、本当に素晴らしい気分よ。フアンに感謝している。凄いく強い気持ちの持ち主だった」と笑顔でリーはほぼスタンドのみだった──ツイスター×ゴゴプラッタ対決を振り返った。