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【UFC209】マーク・ハントの『豪腕』×アリスター・オーフレイムの『心』の対戦

Hunt vs Alstair【写真】拳の届く距離での強さ、蹴りへの対応ができているという点でハントが優位な一戦か(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC209「Woodley vs Thompson 2」。イベント名にあるようにメインは昨年11月のNYC大会でドローという結果に終わった世界ウェルター級選手権試合、王者タイロン・ウッドリー×スティーブン・トンプソン戦が組まれている。


セミでは暫定世界ライト級王座決定戦=カビブ・ヌルマゴメドフ×トニー・ファーガソンも行われるビッグショー、そのPPVラインナップ・オープニングでアリスター・オーフレイム×マーク・ハントのヘビー級の一戦がマッチアップされている。

4連勝を経て、昨年9月のUFC203で世界王者スタイプ・ミオシッチに挑戦したアリスターだが、よもやKO勝ちという場面があったもののテイクダウン後の急速な失速でパウンドアウト、初回TKO前気を喫した。

そんなアリスターの再起戦の相手マーク・ハントといえば、UFC200のブロック・レスナー戦でテイクダウンからトップコントロール&パウンドで完封負けを喫したが、勝者がドーピング検査でクロミフェンという排卵誘発薬の使用が認められたためノーコンテストとなっている。

以前より、対戦相手の禁止薬物使用について言及してきたハントは、違反者と対戦した場合の代償を求めてきた。その要求が契約に反映され、今回のアリスター戦が決定したという経緯がある。ハントとアリスターは2008年7月に日本のDREAMで対戦しており、その時はアリスターがアメリカーで僅か71秒一本勝ちを収めている。

もちろん、MMAファイターとして当時と今のハントでは比較にならない。テイクダウンディフェンスを覚え、スクランブルを身に着け、ガードワークも駆使できる。何よりMMAのレンジと、グローブを意識した打撃を繰り出すことができるようになった。

そんなMMAのレンジをより分かり易い形で駆使し、王座挑戦までたどり着いたアリスターだが、間合いと角度を外しつつ、当たる距離での武器は左ミドルやヒザ蹴りというのはボクシングやレスリングベースの北米型MMAファイターだからこそ、有効だったという見方ができる。

ハントはそもそも、その距離で戦ってきたK-1王者だ。出入りに惑わされることがなければ、その剛腕一発でアリスターの心を折る可能性は、低くはない。

■ UFC209対戦カード

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] タイロン・ウッドリー(米国)
[挑戦者] スティーブン・トンプソン(米国/1位)

<UFC世界ライト級暫定王座決定戦/5分5R>
カビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア/1位)
トニー・ファーガソン(米国/2位)

<ミドル級/5分3R>
ラシャド・エヴァンス(米国/)
ダニエル・ケリー(豪州)

<ライト級/5分3R>
ランド・バンナータ(米国)
デイビッド・ティーマー(スウェーデン)

<ヘビー級/5分3R>
マーク・ハント(ニュージーランド/8位)
アリスター・オーフレイム(オランダ/3位)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ルイス・エンリケ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ミルサッド・ベキッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ/13位)
ダレン・エルキンス(米国/14位)

<バンタム級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
ルーク・サンダース(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダニエル・スピッツ(米国)
マーク・ゴビアー(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ(英国)
タイソン・ペドロ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
アルバート・モラレス(米国)
アンドレ・スークムタズ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ(米国)
アマンダ・クーパー(米国)

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