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【JBJJF】素晴らしきかな、全日本マスター。アダルトでも最強?? 中村大輔&関根秀樹が堂々の二冠

Podium【写真】黒帯マスター2&3のオープン表彰台。アダルトと違った柔術の魅力が、このポディウムからも伝わってくる(C)TSUBASA ITO

25&26日の2日間にわたり、東京都墨田区の墨田区総合体育館で日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)主催の第11回全日本マスター柔術選手権が開催された。今回は黒帯の部・決勝の模様を中心に、数々の熱戦をお届けしたい。
Text by Tsubasa Ito


Yoshiokaマスター1黒帯ルースター級は、藤岡勇と吉岡崇人のワンマッチ決勝となった。開始1分過ぎ、吉岡がパスガードで3ポイントを奪うと、ニーオンザベリー、マウントで立て続けに得点を重ね、9-0と序盤で試合を決定づける。その後も攻め手を緩めず、ポイント17-0で吉岡が完勝。ワールドマスター2015黒帯ルースター級王者の実力を見せつける格好となった。

マスター1黒帯フェザー級は、韓国から参戦したイ・サンヒョンが勝ち上がり、決勝で屋宜リカルドを迎え撃った。ガードの体勢となったイ・サンヒョンは、三角絞めで屋宜を追い詰める。これをしのいだ屋宜だったが、続けざまにイ・サンヒョンがアームロックを狙い、極まらないと見るやリストロックに移行して一本勝ち。異国の地で頂点に立った。

マスター2黒帯ライト級は、準決勝で塚田市太郎を下した中村大輔と、津川浩平を破ったミケヤス・トシオ・アサダが決勝で激突。マスター2でありながらアダルトの遜色のない注目の実力者対決は──中村が引き込んでガードの体勢を取ると、アサダは果敢にパスガードを狙いにいく。その後のスタンドの攻防では、中村が襟と裾をつかんでテイクダウンを成功させ、2ポイントを先取。これが決勝点となり、中村が優勝を果たした。

Kanekoマスター3黒帯ライトフェザー級は、優勝候補筆頭の金古一朗が順当に決勝へ駒を進め、元プロシューターの吉岡広明と対戦した。試合開始直後、ガードの体勢から立ち上がった金古が2ポイントを奪い、試合をリードする。吉岡は下からスイープを狙うが金古は落ち着いて対処し、そのまま金古が逃げ切り勝ち。昨年12月の東京国際柔術に続き、マスターで連続優勝となった。

Sekineマスター3黒帯ウルトラヘビー級は、昨年の全日本、アジア選手権でアダルトを制している関根“シュレック”秀樹と、アルミル・ロジェリオ・ドス・サントスの初戦が決勝戦となった。2分過ぎ、関根がスイープを成功させて2ポイントを先取すると、パスガードも決めてリードを広げる。最後は負傷をおして出場していた関根がカラーチョークで一本勝ちを収め、貫録の優勝を飾った。

Nakamuraマスター2黒帯オープンクラス決勝は、同ライト級の準決勝に続き、中村大輔と塚田市太郎の再戦となった。中村が引き込んでクローズドガードの体勢をつくると、すぐさま起き上がって2ポイントを先制する。なおも中村がパスガード、ニーオンザベリーでポイントを追加し、そのままタイムアップ。ライト級に続いて中村が2階級制覇をはたした。

11名がエントリーしたマスター3黒帯オープンクラスは、伊藤洋邦と関根“シュレック”秀樹が優勝を争った。体格差を活かして攻め込んだ関根がパスガードからマウントポジションで7ポイントを奪うと、そのまま絞めを繰り出し一本勝ち。ウルトラヘビー級に続いて2冠を達成した。

■第11回全日本マスター柔術選手権 主なリザルト

【マスター1黒帯ルースター級】
優勝 吉岡崇人(徳島柔術)
準優勝 藤岡勇(藤田柔術)

【マスター1黒帯ライトフェザー級】
優勝 戸所誠哲(パラエストラ岐阜)
準優勝 大久保康史(Fellows)
3位 大西巧之(リバーサルジム川口リディプス)

【マスター1黒帯フェザー級】
優勝 イ・サンヒョン(デラヒーバジャパン)
準優勝 屋宜リカルド(JAWS JIU-JITSU ACADEMY)
3位 今泉貴史(パラエストラ吉祥寺)
3位 中塚靖人(リバーサルジム新宿Me,We)

【マスター1黒帯ライト級】
優勝 アレッシャンドリ・オガワ(OGAWA JIU-JITSU)
準優勝 須山渉(ブルテリアボンサイ)
3位 白築健司(トライフォース柔術アカデミー)
3位 ごとう悠司(一心柔術アカデミー)

【マスター1黒帯ミドル級】
優勝 エリック・フォート(NOVA UNIAO JAPAN)
準優勝 岡本裕士(RJJ)
3位 マーシオ・オクムラ(パラエストラ東京)

【マスター1黒帯ウルトラヘビー級】
優勝 晝間貴雅(ストライプル早稲田柔術アカデミー ヒルマ道場)
準優勝 宮尾司(サイレント柔術)

【マスター1黒帯オープンクラス】
優勝 岡本裕士(RJJ)
準優勝 マーシオ・オクムラ(パラエストラ東京)
3位 エリック・フォート(NOVA UNIAO JAPAN)
3位 宮尾司(サイレント柔術)

【マスター2黒帯ライトフェザー級】
優勝 岡市尚士(リバーサルジム新宿Me,We)
準優勝 紺野直人(パラエストラ千葉)
3位 宮本和幸(トライフォース柔術アカデミー)

【マスター2黒帯フェザー級】
優勝 高野仁(ブレイブハート)
準優勝 キム・ジヨン(パラエストラ川崎)

【マスター2黒帯ライト級】
優勝 中村大輔(パトスタジオ)
準優勝 ミケヤス・トシオ・アサダ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
3位 津川浩平(WARP)
3位 塚田市太郎(DAMM FIGHT JAPAN)

【マスター2黒帯オープンクラス】
優勝 中村大輔(パトスタジオ)
準優勝 塚田市太郎(DAMM FIGHT JAPAN)
3位 ミケヤス・トシオ・アサダ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
3位 坂本純(トライフォース柔術アカデミー)

【マスター3黒帯ライトフェザー級】
優勝 金古一朗(シュラプネル柔術アカデミー)
準優勝 吉岡広明(パラエストラ和泉)
3位 平田貴俊(パラエストラ小岩)
3位 カルロス・カズノ・キハラ(IMPACTO JAPAN B.J.J)

【マスター3黒帯フェザー級】
優勝 樋口弘信(グラスコ柔術アカデミー)
準優勝 大川哲夫(GRABAKA柔術クラブ)
3位 西良太郎(Shuhari 柔術)
3位 芳原零(ブレイブハート)

【マスター3黒帯ライト級】
優勝 高本裕和(ポゴナ・クラブジム)
準優勝 伊藤洋邦(JAWS JIU-JITSU ACADEMY)
3位 塚本隆康(パラエストラ吉祥寺)
3位 原晃(吹田柔術)

【マスター3黒帯ミドル級】
優勝 高橋圭太(パラエストラ小岩)
準優勝 西野大樹(パラエストラ東京)

【マスター3黒帯ミディアムヘビー級】
優勝 マルセリーニョ・レモス(OGAWA JIU-JITSU)
準優勝 ヘイス・マーシオ(CHECKMAT JAPAN)

【マスター3黒帯ウルトラヘビー級】
優勝 関根“シュレック”秀樹(ブルテリアボンサイ)
準優勝 アルミル・ロジェリオ・ドス・サントス(OGAWA JIU-JITSU)

【マスター3黒帯オープンクラス】
優勝 関根“シュレック”秀樹(ブルテリアボンサイ)
準優勝 伊藤洋邦(JAWS JIU-JITSU ACADEMY)
3位 高本裕和(ポゴナ・クラブジム)
3位 岩見充浩(Shuhari 柔術)

【マスター4黒帯ライトフェザー級】
優勝 藤田善弘(藤田柔術)
準優勝 宇原浩一(NR柔術)
3位 高倉祐二(CDJJ)
3位 木村太郎(DRAGON’S DEN)

【マスター4黒帯フェザー級】
優勝 堺谷啓(CDJJ)
準優勝 小平亮(X-TREME EBINA)

【マスター4黒帯ライト級】
優勝 清水庄二(奄美ブラジリアン柔術クラブ)
準優勝 長濱裕一(デラヒーバジャパン三島T-KIX GYM)

【マスター4黒帯ミドル級】
優勝 山崎明(ストライプル)
準優勝 増沢慶介(MAX柔術アカデミー)

【マスター4黒帯ミディアムヘビー級】
優勝 高谷聡(パラエストラ吉祥寺)

【マスター4黒帯オープンクラス】
優勝 高谷聡(パラエストラ吉祥寺)
準優勝 増沢慶介(MAX柔術アカデミー)
3位 小平亮(X-TREME EBINA)
3位 藤田善弘(藤田柔術)

【マスター5黒帯フェザー級】
優勝 和田肇(アライブ)

【マスター5黒帯ミドル級】
優勝 田中和文(タトル)

【マスター5黒帯オープンクラス】
優勝 田中和文(タトル)
準優勝 和田肇(アライブ)

【団体表彰】
優勝 リバーサルジム新宿Me,We
準優勝 X-TREME EBINA
3位 ストライプルオハナ

※印は1名のみの優勝

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