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【ONE51】寝技でもバーンズを圧倒。とんでもない猛者ハイブラエフは王者ガフロフの太刀持ち

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
モヴリッド・ハイブラエフ(ロシア)
Def.3-0
エウベウ・バーンズ(ブラジル)

旧計量時代よりスリムなバーンズ。そのバーンズの右ローをキャッチしたハイブラエフが右のパンチでダウンを奪う。スクランブルに持ち込めず、ガードを取ってオモプラッタを仕掛けたバーンズだったが、腕を抜かれて重いパウンドを落とされる。バーンズは懸命にクローズを取り、続いて両手首を掴んでスパイダーガードへ。ハイブラエフはこれを切って、左右のパンチを落とす。

この後はガードのなかで思うように動けないハイブラエフを見て、レフェリーがブレイクを命じる。スピニングバックフィストで飛び込んだハイブラエフ、これを避けたバーンズとパンチを交換させる。残り1分、右オーバーハンドを伸ばしたハイブラエフは、バーンズのジャブを捌いて右へ回る。ここでカイブラエフが右ストレートをヒットさせ初回をリードした。

2R、右ローと左ジャブで間合いを図るバーンズだが、構わずハイブラエフが右を2発打ち込み、後ろ回し蹴りを見せる。さらに左ジャブから右ストレート、左ミドル、続いて右ストレートを入れるハイブラエフ。バーンズはたまらずテイクダウン狙いから引き込みを見せる。

ガードの中からもスナップのきいたパンチを落とすハイブラエフが立ち上がり、試合がスタンドに戻る。バーンズは大振りのパンチは、明らかに勢いが欠けている。ハイブラエフは前蹴りで顔面を蹴り抜き、左を当てる。と、ついにバーンズはただその場に引き込んでしまう。

表情にも苦しさが充満しているバーンズは、ブレイクでスタンドに戻される。ハイブラエフは後ろ回し蹴りを繰り出すなど、完全に勢いに乗る。組んで引き込むバーンズに観客はブーイングを送る。右ミドルをキャッチされ、左を軽く当てられてまたもプリングガードのバーンズは、レフェリーの指示に従い立ち上がるも、これほど弱々しい姿を見せるとは試合前には想像もできなかった。

最終回、右ストレートを伸ばした組みに行ったバーンズの内股を左手ですくったハイブラエフがテイクダウン。半分に引き込んだように背中をつけたバーンズはパスまで許してしまう。サイドからエルボーを落とすハイブラエフが、ヒザを頭部に入れていく。ニーとエルボーを交互に頭に打ち込まれたバーンズは足を戻すこともできない。

と、カイブラエフがここでマウントを奪取。シザースからヒールを狙ったバーンズだが、ハイブラエフはケージを掴んで足を抜く。レフェリーは注意を与えず、試合が続くと懸命にガードに戻したバーンズに対し、何とハイブラエフはニースライスパスを決めてしまう。

残り1分、サイドで抑えられ続けるバーンズは、一度は両足を戻したが即ハイブラエフが左足を抜いて、勢いのある左のパンチを打ち込む。続いてヒザを顔面に入れ、つけ入る隙を与えないハイブラエフが、タイムアップまでバーンズを攻め続けた。

打撃だけでなく、寝技でもバーンズを圧倒したハイブラエフは、文句なしの判定勝ち。ONE世界フェザー級王者ムラット・ガフロフのチームメイトが、タイトルコンテンダー候補に圧勝。チャンピオンにはとんでもない太刀持ちがいることが明らかとなった。


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