【PFL2021#09】盤石のテイクダウン&コントロール、意味不明のスプリット判定もハイブラエフが決勝へ
<フェザー級準決勝/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ブレンダン・ラウネーン(英国)
ジリジリと前に出るラウネーンが右ロー、ハイブラエフがここにテイクダウンを合わせて上を取る。クローズドでパンチを下から打つラウネーンに対し、ハイブラエフもワキ腹と顔面を殴っていく。ラウネーンは体を起こしてパンチを続けるが、この姿勢が長くなると自然の摂理で上のハイブラエフが優位になる。
鉄槌、振りかぶったパンチを落とすハイブラエフに対し、ラウネーンはついに頭を抱えにいく。ケージ中央での試合は続き、ラウネーンは残り10秒で蹴り上げからスクランブルへ。ハイブラエフはダブルレッグでリフトアップしてスラム──ラウンドを明確に取った。
2R、ジャブから右ローを蹴ったハイブラエフだが、ラウネーンも得意のローを返す。ハイブラエフは左右のフックを空振りし、ラウネーンが左インサイドローを2度蹴る。ハイブラエフは右をヒットし、ダブルレッグのフェイクを見せる。さらにステップインして左フックを当てると、ラウネーンが目を気にしながらワンツーを返す。
ハイブラエフはダブルレッグでケージに押し込み、シングル、さらにアンクルピックからバックに回る。後方からヒザを腿に入れたハイブラエフは両足をフックも、すぐに着地する。続いてワンフックの状態で。ラウネーンが立ち上がりかかるとハイブラエフは左のパンチを入れる。引き込んだラウネーンに対し、強烈な勢いの左のパウンドを落としたハイブラエフがこの回も取った。
3R、ローにワンツーを入れたハイブラエフが、左に回り後ろ回し蹴りをかわす。ラウネーンはシングルレッグのフェイクに反応しつつ、右を伸ばす。ハイブラエフは左リードフック、左インサイドローを蹴られて、アッパーを打たれで動きが止まるシーンも。ラウネーンは、ここでラッシュををかけない。鼻から大量の流血が見えるハイブラエフは、再び右を被弾する。
ハイブラエフは左を当て、組みとの連携で右をラウネーンを顔面を打ちつけた直後にテイクダウンを決める。ケージを背負ってスクランブルに持ち込みたいラウネーンだが、ハイブラエフは強烈ボディロックからバックに回る。終了直前に前転したラウネーンだったが、ここから何も繋げることはできず時間に。
信じられないことにジャッジ1人がラウネーンにつけるが、ハイブラエフがスプリット判定勝ちで、クリス・ウェードとフェザー級ファイナルを戦うことが決まった。