【Pancrase283】ストロー級王座挑戦、北方大地<02>「コツコツやってきて手にしたビッグチャンス」
【写真】キャリア15勝7敗1分2NC、コツコツと結果を残しタイトル挑戦に辿り着いた北方大地(C) PANCRASE INAGAKI GUMI
18日(日)に東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase283においてストロー級KOPTで王者・砂辺光久に挑む北方大地インタビュー後編。
北方は砂辺のゲームメイクの巧さを認めつつ、スタミナやフィジカルで上回り5Rをフルに戦っての勝利に自信を持つ。
幼少期より“男っぽい”モノ好きだった祖父の影響で、おじいちゃん子だった北方は『格闘家になる』ことを明言していた。その言葉通り、有言実行しMMAファイターとなったチャレンジャーがストロー級KOPのベルトを大阪に持ち返ることができるのか。
<北方大地インタビューPart.01はコチラから>
――14連勝中のチャンピオンですが、勝つイメージはしっかりできていますか。
「全然できています。絶対、室伏の方が強いと思うし。ただ見ている人間にアピールするのが上手いタイプなんで、判定になると印象がいいことが多いですよね。そういう細かい上手さはあるんだろうなと思います」
――砂辺選手はゲームメイクが上手い選手で、序盤のラウンドを捨てても後半もラウンドを取って勝つことが出来る選手です。それも含めて5分5Rの戦いについてはどう考えていますか。
「う~ん……結果的に5分5Rフルにやることになっても、スタミナもフィジカルも自分の方が上だと思うんで、どう転んでも僕に有利な展開になるでしょうね」
――タイトルに挑むという部分で今までとは心境は違いますか。
「自分にとっては同じ1勝だし、タイトルマッチに勝ったからって戦績が10勝増えるわけじゃないんで、そんなに気持ちが変わることはないです。
ただやっぱりチャンピオンになると周りの反応が違うので、ベルトを獲って褒められたいですよね。あくまで試合のプラスアルファとして特別なボーナスがついてくるって感じです。だからそこは素直に嬉しいですよ」
――ベルトは自分が戦ってきたことの証明という選手も多いです。
「僕も20代中盤になってきて、ここからは社会とも戦っていかないといけないし、『僕は格闘技だけやっていて満足です』というわけにもいかない。
社会に対しても自分が格闘技をやっていることを認めさせたいし、この競技で食っていくんだってとこを見せたい。パンクラスのベルトはそのための証明でもあると思っています」
――北方選手は現在25歳。18歳でプロデビューしているので、プロキャリアは長いですよね。
「僕は8歳の時に1年だけ少林寺拳法、中2から中3の間に1年だけ柔道をやったくらいで、バックボーンらしいバックボーンはないんですね。
ただ小さい頃から『俺は将来、格闘家になるんだ』と思っていて、稲垣組に入るまで本格的にやらなかったってだけなんですよ」
――昔から格闘技が好きだったのですか。
「小さい頃、自分はおじいちゃんと一緒に住んでいてて、おじいちゃん子だったんです。そのおじいちゃんが“男っぽい”ものが好きやったんですよ、ジャッキー・チェンとか時代劇とか。
僕も一緒にそういうものを見ていたんで、なんとなく腹筋やったり、体を鍛える真似事みたいなことをやっていました。で、うちの父親も競輪選手やったんで、ぼんやりと将来は自分の身体で食っていく、スポーツ選手になるんだろうなと思っていました」
――そういった環境だったからこそ、格闘技で成功することへの想いが強いのですね。
「それは人一倍強いと思います。プロになってからも悔しい想いをしてきたんで、絶対に格闘技で成功するつもりです」
――視聴方法も増え、注目度が上がる大会でタイトルに挑むことになります。どのような試合を見せたいと思いますか。
「今回は地上波でも放送されるということで、普段は総合を見ない人が試合を見ることもあると思います。自分は打撃でも寝技でも相手を仕留める武器を持っているんで、総合格闘技らしい試合を見せたいですね。
また地上波放送が始まって、誰が波に乗れるのか? そういうレースでもあると思うんですよ。年末は注目度も高いし、これは自分にとってビッグチャンスやと思っています。地道にコツコツやってきて手にしたビッグチャンスを必ずものにしたいと思います」
■Pancrase283対戦カード
<KOPストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 砂辺光久(日本)
[挑戦者] 北方大地(日本)
<フェザー級/5分3R>
ISAO(日本)
高谷裕之(日本)
<フェザー級/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
マルロン・サンドロ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
内村洋次郎(日本)
田中半蔵(日本)
<フライ級/3分3R>
桑原悠(日本)
三澤陽平(日本)
<フライ級/3分3R>
中村龍之(日本)
杉山廣平(日本)
<フェザー級/3分3R>
渡辺謙明(日本)
堀江圭功(日本)
<ライト級/3分3R>
小林裕(日本)
丸山数馬(日本)
<フライ級/5分3R>
春日井健士(日本)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)
<フライ級/3分3R>
神酒龍一(日本)
古間木崇宏(日本)
<フライ級/3分3R>
荻窪祐輔(日本)
若松佑弥(日本)
<ライト級/5分3R>
林源平(日本)
ジョン・パチスタ・ヨシムラ(ブラジル)
<ストロー級/3分3R>
小塚誠司(日本)
児玉勇也(日本)
<バンタム級/3分3R>
TSUNE(日本)
山口亮(日本)
<バンタム級/3分3R>
合島大樹(日本)
坂本端氣(日本)
<フェザー級/3分3R>
松岡嵩志(日本)
宮路智之(日本)