【UFC206】計量終了 ペティスが体重オーバーで暫定世界戦は変則王座戦に……。無くならない悪しき習慣
9日(金・現地時間)、10日(土・同)にカナダはトロントのエアカナダ・センターで開催されるUFC 206「Holloway vs Pettis」の本計量、パブリック計量=フェイオフが行われ、メインでマックス・ホロウェイと暫定世界フェザー級王座決定戦を戦う予定だったアンソニー・ペティスが計量オーバーした。
3ポンド・オーバーとなった元ライト級チャンピオン。暫定選手権試合はホロウェイが勝利した時のみ暫定チャンピオンとなる変則タイトル戦に変更され、ペティスはファイトマネーの20パーセントをホロウェイに支払うこととなった。
怒り心頭でフェイスオフを終えたホロウェイを前にして、そういうしかない戦意を保てないのだろうが、「明日の試合にミスウェイトしたけど、普通にあることだ。健康面の問題だから」と話したペティス。
また、ペティス以外にもヴァレリー・レターノーとルスタン・ハビロフも体重オーバーでキャッチウェイト戦に臨むことに。相次ぐ体重超過、無理やり感のあるタイトルマッチの実行はスポーツとしてのMMAの本質を歪めかねない。
計量方法の見直しという声も当然挙がるが、同様にタイトル戦だけでなく、従来から体重超過で勝利した選手へのゲインを少なくし、その勝利の価値を下げるなど抜本的な対処がMMA界全般に必要となってくる。そして、大会のバリューを下げないためにはPPVイベントでは常にWタイトルを組む、もしくは世界戦が行われる階級の2位と3位のような上位ランカーの対決を用意して、ランク上位のファイターが代替出場するなど興行サイドもメスを入れない限り、この悪しき習慣はMMAに残り続けるであろう。
■ UFC206 計量結果
<UFC世界フェザー級暫定王座決定戦/5分5R>
マックス・ホロウェイ:145ポンド(65.77キロ)
アンソニー・ペティス:148ポンド(67.13キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ:170.5ポンド(77.34キロ)
マット・ブラウン:171ポンド(77.57キロ)
<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン:146ポンド(66.23キロ)
チェ・ドゥホ:145.5ポンド(66.00キロ)
<ミドル級/5分3R>
ティム・ケネディ:186ポンド(84.37キロ)
ケルヴィン・ガステラム:185ポンド(83.92キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・メイン:170ポンド(77.11キロ)
エミル・ミーク:170.5ポンド(77.34キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ:205ポンド(92.99キロ)
ニキータ・クリロフ:206ポンド(93.44キロ)
<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー:156ポンド(70.76キロ)
オリヴィエ・オバメルシエ:156ポンド(70.76キロ)
<女子ストロー級/5分3R>
ヴァレリー・レターノー:117.5ポンド(53.30キロ)
ビビアン・ペレイラ:114ポンド(51.71キロ)
<バンタム級/5分3R>
ミッチ・ギャグノン:135.5ポンド(61.46キロ)
マット・ロペス:136ポンド(61.69キロ)
<ライト級/5分3R>
ランド・バンナータ:156ポンド(70.76キロ)
ジョン・マクデッシ:155ポンド(70.31キロ)
<ライト級/5分3R>
ルスタン・ハビロフ:158.5ポンド(71.90キロ)
ジェイソン・サッゴ:155ポンド(70.31キロ)
<フライ級/5分3R>
ザック・マコウスキー:125ポンド(56.70キロ)
ダスティン・オーティズ:125ポンド(56.70キロ)