【TUF24】コーチ対決は超接戦、ベナビデスがスプリットでセフードを振り切る
<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国/1位)
Def.2-1:30-26.29-27.27-29
ヘンリー・セフード(米国/2位)
両者蹴りを繰り出し、セフードが右で前に出る。カウンターで右を入れたベナビデスだが、続く接近戦でセフードの右を被弾し腰を落とす。立ち上がったベナビデスに、セフードが左右のミドルを蹴り込んでいく。続くセフードのローがベナビデスの急所に当たり試合が中断。5分を待たず再開し、セフードが引き続き右ミドルから右フックを放つ。接近戦でヒザ蹴りを見せたセフード、ベナビデスが左ハイをガードの上から蹴っていく。
またもセフードのローがベナビデスの急所に当たり、ペナルティが与えられ1Pを失う。この試合で1Pのマイナスは大きな影響を与えることになる可能性がある。より積極性を増したセフード。ベナビデスも前に出て、両者の頭が当たるシーンも。右を振るって前に出たベナビデスを捉えたセフードだが、テイクダウンには至らない。ベナビデスは右ローを続け、セフードはキャッチに掛かる。ヒザ蹴り、右ハイを見せたベナビデスはセフードのダブルレッグを切り、右の蹴りをキャッチして倒していく。すぐに立ち上がったベナビデスがローを入れたところで初回が終わった。
2R、ベナビデスの左にセフードが右ヒザを狙う。セフードは左ハイ、左フックと圧力のある攻撃を仕掛ける。右も思い切り振っていくセフードに対し、ベナビデスが右ストレートを当てる。右を振り、首相撲からヒザを突き上げたセフード。構えを変えるベナビデスがボディを被弾するが、左ミドルを入れる。続いて右フックをヒットしたベナビデスのローをセフードはジャンプしてかわす。打っては回るベナビデスの精度が上がりつつあるなか、セフードも前に出る姿勢を崩さない。
スピードとパワーがあるぶつかり合いは、決定的な攻撃を両者が貰わず微差争いの様相を呈してくる。セフードが右ミドルを蹴り込むと、ベナビデスが左ミドルを返す意地の張り合い。セフードの右ミドルにベナビデスが左フックを合わせ、試合は最終回に。
最後の5分はローでバランスを崩したベナビデスにセフードが左を入れてスタート。さらに蹴り足をキャッチしてテイクダウンへ。すぐに足を着地させたベナビデスだが、セフードがワンツー、右ミドルを入れる。ベナビデスも右を返し、シングルレッグを切ると右ボディを打ち込む。右ヒザをボディに突き刺したベナビデスだが、セフードは表情を変えない。
右を連打して前に出たセフードが右ミドルを入れて、さらに前進を続ける。プレッシャーを掛け続けるセフードに対し、リアクション・ファイトのベナビデスの印象が悪いか。セフードの右ミドル、ベナビデスは左フックを打ち返す。飛び込んでヒザ蹴りをボディに入れたセフードに対し、ベナビデスの右ボディから右フックを入れシングルレッグをかわす。終盤に精度が上がったベナビデスのパンチ。セフードも効いた素振を少しも見せず、打ち返し続け試合はタイムアップに。
初回の減点でベナビデスが2Pリードした可能性もあるが、勢い的にはセフードが続く2つのラウンドを取ったとジャッジが判断してもおかしくない。結果、ジャッジの裁定は割れて、ベナビデスがTUFシーズン24のチーム戦と同様に、コーチ対決も制した。