【UFC323】ラストファイトのセフードからテイクダウン&ノックダウンを奪ったタルボットが判定勝ち
<バンタム級/5分3R>
パイトン・タルボット(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ヘンリー・セフード(米国)
タルボットが一気に距離を詰めた。セフードは右カーフを当てていく。タルボットのワンツーがセフードの顔面をとらえると、セフードの動きが一瞬止まる。タルボットは距離を取ってワンツーと右ロー。セフードは前に出ながら右カーフ、右ストレートを伸ばす。右に回るタルボットに右フックを打ち込むセフード。シングルレッグで組むもテイクダウンできず。タルボットがセフードの右ローに、右ストレートを合わせ始めた。サウスポーにスイッチしたタルボットにセフードが組みつくも、ケージ際の差し合いからから離れる。
ケージ中央に戻ると、セフードがアイポークを指摘。一時中断されたあと再開直後にタルボットの左ローをキャッチしたセフードは足をすくう。しかしグラウンドに持ち込むことはできずスタンドへ。タルボットはサウスポーにスイッチし、セフードが組んでくると逆に左腕を差し上げ、左足を刈ってテイクダウンに成功した。タルボットがトップからエルボーを落とす。Zハーフからバックエスケープで立ち上がるセフード。左腕を差し上げたタルボットがケージに押し込み、右ヒジを放つ。離れたセフードがパンチを振るうも、タルボットがカウンターでダブルレッグを合わせ、テイクダウンからサイドに回って初回を終えた。
2R、サウスポーのタルボットが左ストレート、左インローを当てる。左ストレートをボディに伸ばすと、セフードも打ち合いへ。しかし右フックを受けてダウン。タルボットがバックを奪うとセフードはスクランブルへ。一度はシングルレッグからスタンドに戻り、投げをミスするも最終的にトップを奪取した。タルボットのスイープをかわし、右足をまたいだセフード。タルボットはハーフガードから潜るも、セフードが背中を着かせる。左にパスしたセフードだが、タルボットもハーフに戻す。バックエスケープを狙うタルボットは、立ち上がってケージ際で正対。体勢を入れ替えてセフードをケージに押し込んだ。ここはセフードが離れる。
タルボットが距離を詰め、左ジャブ、ワンツー。左アッパーから、ボディへの連打を効かせていく。首相撲でヒザを突き上げ、ラッシュを仕掛けるタルボット。セフードも右を当て、首相撲に持ち込むも押し倒されてしまう。立ち上がったセフードはタルボットと激しい打ち合いを展開。右目付近から出血しているセフードは、ヒザを受けたあとに右を打ち返す。互いに右ローを打ち込み、ラウンド終了のホーンを聞いた。
最終回、タルボットはサウスポーに構える。セフードの右インローでタルボットが体勢を崩した。タルボットの左がセフードの顔面に突き刺さる。タルボットのローでバランスを崩すも、セフードは鬼の形相で打ち返す。しかしタルボットが左右に回り、セフードのパンチは届かず。セフードのシングルレッグを切り返したタルボットが、左アンダーフックから投げを打った。耐えたセフードをケージに押し込み、両腕を差し上げるタルボット。苦しい表情を浮かべるセフードだが、タルボットのボディロックテイクダウンを切り返してトップを奪取する。
タルボットはバックエスケープから正対し、セフードを押し込む。ボディへヒザを突き刺すと、セフードが離れた。残り2分でセフードがシングルレッグへ。リフトアップするもテイクダウンできず、タルボットに距離を取られてしまう。再びシングルレッグで組んだが、セフードに力なし。セフードが頭を下げると、タルボットのヒザが顔面を襲う。ボディを効かされて動きが落ちたセフード。残り10秒でタルボットは、ケージ中央での打ち合いを要求する。それに応じたセフードと打撃戦を展開し、試合終了のホーンを聞いた。
裁定はタルボットの3-0の判定勝ち。タルボットはインタビューで「「常に僕の戦いは良くなっている。ヘンリーのことは凄く尊敬していて、闘えて光栄だった。レジェンドからたくさんのことを学ばせてもらった。テイクダウンができて、最高の気分だ。トップを取れたことも、僕の成長の表れだ」と語る。
この試合がラストファイトになるセフード。試合後はセフードのキャリアを振り返る映像が流され、「タルボットはこのスポーツの未来だ。これで、ケージに入るのは最後だ。ダナ、ハンター、ショーン、ミック・メイナード。この機会を与えてくれてありがとう。皆が多くの人の人生変えてくれた。UFCがMMAを世界最高にしてくれたんだ」と語り、オクタゴンを下りた。











