【WSOF08】拮抗した試合をボディで打開、スティンソンがKO勝ち
<ウェルター級/5分3R>
テイラー・スティンソン(米国)
Def.3R2分23秒by KO
ヴァウジール・アラウージョ(ブラジル)
サウスポーのスティンソンに対し、いきなり組みついていったアラウージョだが、足を取れずにすぐにスタンド戦に戻る。スティンソンは右ジャブ、左ストレートでアラウージョを懐に入らせない。アラウージョは勢いのある右ミドルを放ち、パンチとエルボーにつなげようと試みる。右ミドル×右ジャブの制空権争いは、右ミドルが徐々に攻勢に。ただし、アラウージョのミドルは当たってもテイクダウンに結び付けることはできない。初回終了まで制空権争いは続いた。
2R、アラウージョの右ハイに、スティンソンが右ミドルを見せる。ここでアラウージョが組みついてテイクダウンに初めて成功する。ケージを背にして立ち上がったスティンソンだが、アラウージョはハイクロッチでリフトし、再びテイクダウンを決めた。背中を預けて立ち上がったスティンソンに対し、アラウージョは右腕を差して、正面に回り込む。またもハイクロッチでテイクダウンを狙うアラウージョ、耐えるスティンソン。両者間合いを取り直すと、スティンソンの右ジャブがアラウージョの顔面にヒットする。
アラウージョはここでも右ミドルを放つ。肩口にミドルを受けたスティンソンがバランスを崩す場面も。スティンソンは左ストレートを打ち込み、左ハイへ。アラウージョは焦ったように荒い右フックを振るうも空振りに。ここで2Rが終了した。テイクダウンと左ストレート、初回に続き判断の難しい5分となった。
最終回、左ミドルを蹴り込んだスティンソンに対し、アラウージョはテイクダウン狙いから右フックを返すが、腹を効かされ動きが落ちている。続いてワンツーからヒザを入れたスティンソンは、アラウージョのテイクダウン狙いを切って左ボディを打ち込む。この一発を完全に効かされたアラウージョは引き込んでガードを取るが、エルボーをまとめて落される。スティンソンは、立ち上がってスタンドでブレイクを待ち、アラウージョはレフェリーに促されてスタンドに戻される。スティンソンのパンチを2発、3発と顔面に被弾したアラウージョ。最後は左ストレートでアゴを打ち抜かれ後方に倒れ込み、スティンソンのKO勝ちとなった。