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【WSOF08】TUF18脱落のボーリンガーが印象点でナムを下す

Bollinger def Nam 02

【写真】動きの大きな技で印象点を稼いだボーリンガー。マルロン・モラエスの対戦相手を務めるのは荷が重いか(C)Lucas Noonan/WSOF

<バンタム級/5分3R>
コディ・ボーリンガー(米国)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
タイソン・ナム(米国)

TUFシーズン18で脱落したボーリンガーのWSOFデビュー戦、対戦相手は修斗ブラジルでBellator世界バンタム級王者をKOしているタイソン・ナムだ。ナムはマルロン・モラエスに敗れており、WSOF初勝利を得るために落せない試合となる。軽やかに右ハイを放ったボーリンガー、続いて前蹴りを見せる。右のショートを打ち込んだナム、ボーリンガーはスイッチを織り交ぜ、距離が近づくと首相撲からヒザを連続で突き上げる。離れては左ボディフックとボーリンガーが試合をリードした。

フライングニーは距離が合わなかったが、ナムの右ローもカットして右を伸ばしていくボーリンガー。ナムは左ボディ、同時にボーリンガーが左フックを打ち込む。遠い位置から右アッパー、近づいてエルボーと抱負な攻撃手段を見せるボーリングガーにナムが右を打ち込む。残り1分、バックに回り込みながら後方から右フックを入れたナムがダウンを奪う。寝技でパンチを受けながら、スタンドに戻ったボーリンガーはダメージを感じさせず右を伸ばすも、ナムが右を返し初回が終わった。

2R、ボーリンガーの左ハイにナムが右ローを返す。スピニングバックキックも冷静にかわして、右を放つナムがプレッシャーを与え始める。左ローをキャッチされ倒されそうになったナムだが、すぐに距離を取って立ち上がる。ボーリングガーはカポエイラ蹴りを見せるが、効果はない。逆にナムが右から左ローを決める。フライングでローキックを放つなど、ボーリンガーは多彩な攻撃を見せるも、クリーンヒットは少ない。

ハイキックを掴まれたボーリングガー、テイクダウン狙いも切られ距離を取り直す。ボーリンガーは右ハイキックを空振りし、尻餅をついた直後に立ち上がる。派手な動きのボーリンガーと、堅実なナム。試合は最終ラウンドへもつれこむこととなった。最終回、ボーリンガーのテイクダウン狙いを切ったナム、ジャッジの印象点を考慮すると手数が少ないか。ボーリンガーも相変わらず派手な動きが多いが、同様にパンチ数もナムを上回っている。

残り90秒、ケージ詰められた状態でボクシングに応じるボーリンガー、ナムも同様に決定的な場面を作ることができないまま試合は終了し、結果はスプリットでボーリンガーに凱歌が挙がった。どちらかが勝者になる――前提で考えると、ナムはボーリンガーの動きを見過ぎたか。攻撃と効果的な攻撃の溝が埋まらない現代MMA的な裁定では妥当な判定結果だった。

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